3話 ページ4
sideA
体育です。
A『フツーにだる。』
真由｢マジそれなー。｣
アンタはメイク落ちるからでしょ。
｢白銀さん、ポニーテールだ。｣
｢可愛い〜｣
｢いつもポニーテールにすれば良いのに。｣
めっちゃ見られてる。
軽く笑って手を振れば真っ赤になってそっぽ向く。
A『単純。』
真由｢カワイソー。｣
なんて思ってないくせに。
優人｢A、可愛いって。｣
A『ん？』
優人｢俺の。だから嬲るの禁止。｣
自分だって弄んでるくせに。
A『分かった。』
素直に聞かないとまた束縛されるとしんどいし。
優人｢ん。好き。｣
私にキスして満足そうにチームに戻る。
真由｢愛されてんね。｣
A『男を誑かしてるのは向こうなのにね。』
side真由
この子は知らない。
杉��が誰よりもAを偏愛してる事を。
男に自分を注目させてAを独占していたいって事を。
自分を犠牲にしてでもAを独占していたい。
そんな事を何も感じていない顔で言った。
真由｢愛されてんね。｣
A『男を誑かしてるのは向こうなのにね。』
アンタには杉��っていう選択肢以外を与えない為だよ。
誰よりも愛しているから、
自分にとって命よりも貞操なんかよりも大事なものだから、
杉��は本当は興味なんかない男を口説いて
自分に夢中にさせて
捨てるの。
捨てられた男は女よりも男を求めるんだって。
杉��みたいな。
だから絶対にAを狙おうとは思わないって算段なんだって。
真由｢Aのこと好きすぎだろ。｣
優人｢？当たり前でしょ。愛してる。｣
そう言って試合してるAの写真をめっちゃ撮ってる。
優人｢早くチューしたい。霧島が浮気相手と居る間にいっぱいキスしたい。｣
うっっわ。
真由｢霧島の方が長いって本当？｣
杉��の顔は強ばる。
優人｢だから？そんなの俺には関係ないし。｣
A『優人。飲み物買いに行こー？』
試合終わったっぽい。
優人｢行く。｣
本当にメロメロだな…
真由｢人嫌いの杉��がねぇ。｣
人って変わるもんだねぇ。
続く
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2019年12月4日 8時
