【なむあみだ仏っ！蓮台―utena―】うちの堂守さんは。 (ページ4)

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3話ページ4

sideA

子ども達が公園で遊んでる。

｢あ！この前のお兄ちゃん！｣

あっという間に地蔵菩薩が囲まれた。

……

A『…何してるの。』

大日如来｢な！堂守！？何故バレた！｣

結構バレバレだけど…

A『…うーん…大日如来がスーパースターだから？』

大日如来｢ふ。オレ様の輝きはどうしても隠しきれないようだな。｣

嬉しそう。

何してるのか全然わかんないけど、頑張って。

地蔵菩薩｢堂守…？｣

｢お兄ちゃん！また遊んでー！｣

地蔵菩薩(そう遠くへは行っていないだろう…)

A『あ、持国天～。増長天～。』

持国天｢堂守！？｣

増長天｢多聞天…いや帝釈天様にお知らせを｣

A『今日は地蔵菩薩と一緒に居るよ！』

てか、前も伊舎那天と一緒に居たんだよ!!

不動明王｢お、居た。｣

あ。そうだ。不動明王も居たわ。

A『あっちに大日如来居たよ。』

不動明王｢なんでだよ……｣

知らん。

不動明王｢地蔵菩薩が探してるから戻るぞ。｣

はーい。

地蔵菩薩｢堂守ー！｣

地蔵菩薩(堂守に何かあったら…)

ほんとだ。

A『わお』

猫みたいに摘まれた。

地蔵菩薩｢堂守。1人でウロウロしてはいかん。｣

目線高。

地蔵菩薩｢必ず誰かを傍に置け。｣

A『でも、あっちに大日如来居たし、あっちに持国天達も居たよ？』

地蔵菩薩｢そうか…｣

地蔵菩薩(何事も無くて本当に良かった。)

無事に買い物は終わったよ。

お寺に戻ってきた。

ちなみに、

地蔵菩薩｢さあ、堂守。｣

地蔵菩薩｢前に転ぶより後ろに転ぶ方が何倍も危険だ。｣

今度はおんぶされました。

A『あ、弥勒菩薩。』

1人でせっせと歩いてる。

弥勒菩薩｢かーるーら！｣

迦楼羅天を探してるのかな。

煩悩を食べ過ぎて動けないとか…？

A『あ。』

すごくいい匂いする。

カオル｢堂守。何してるんだい？｣

A『何もしてないよ。』

カオル｢そうかい。｣

A『カオルは本当にいい匂いだね。』

カオル｢わちきは、匂いには繊細でねぇ。｣

カオル(堂守には負けるけど。堂守は陽だまりみたいに温かくていい匂いだしね。)

A『カオルってアロマとか詳しい？』

カオル｢なんだい。珍しい。｣

めちゃくちゃ驚かれた。

カオル(わちきは堂守の匂いが好きなのに。)

A『みんな戦ってくれるからリラックスするのにアロマとか良いって。』

カオル｢本堂に堂守が居れば良いと思う。｣

なんで！？

カオル(それで他は癒される。)