11話 ページ12
sideA
A『じゃあ、演習でもやるか？この前教えた睡眠薬。』
レイ｢あれか…｣
A『材料のハーブは…おっと、足りない。イアン、ママとハーブ摘みに行こうか。』
眠いなら動かせ。
イアン｢や〜〜だ〜〜！｣
デーモン｢じゃあ、ボクがお手伝いする♡｣
おっ。
A『おー。プラス2。』
デーモン｢やったー！……何それ。｣
A『生徒の評価だ。行いの良いものはプラスだ。』
平常点とも言われるが。
エレン｢え！2も貰えるの！？パパずるい！｣
デーモン｢へへーん！良いでしょ〜！｣
A『じゃあ、ちょっと取ってくるから。兄弟仲良くしててね。』
デーモン｢無理だと思うよ。｣
やれよ。
デーモン｢だって、イアンはどっからどう見ても、誰がどう見てもボクの子じゃん。｣
A『全員、お前の血受け継いでるよ。』
デーモン｢色濃いじゃん。｣
まあ、1番似てるしな。
デーモン｢絶ッ対に兄弟と衝突するよ。｣
折り合いは上手くいって欲しいなぁ…
A『でも、結局デーモンの子だよ。全員。』
デーモン｢どーゆー事？｣
A『私は愛されているって思うからな。』
自惚れじゃなくて。
デーモン｢ボクの愛を受け継いでるのか〜。でも、ボク、特段愛されてない…？｣
A『私に似てしまって口に出すのがなかなか億劫なのが上だな。』
可哀想に。
よし、集まったな。
レイ｢おかえりなさい。｣
特にレイはあまり口に出さないからな…
A『私に似てしまって可哀想に。』
レイ｢？？？｣
よし、まずは洗って…
レイ｢母さん…｣
ん？
レイ｢俺は母さんと父さんの子だということを誇りに思ってるよ…｣
おやおや。
デーモン｢レイたん好き〜！｣
めっちゃ急に抱きついた。
レイ｢そういう所はイヤだ!!｣
本当に嫌そう。
A『レイは可愛いなぁ。』
息子を撫でると、
照れくさいのかそっぽ向かれた。
デーモン｢アレだね。レイたんはボクとママの甘え下手なとこを受け継いでる。可哀想に。｣
いや、可哀想とは思うが…
A『お前、甘え下手か？』
デーモン｢Aにはめっちゃ甘えるよ。｣
そうだろうな。
A『イアンは甘え上手だな。』
イアン｢んー？｣
キャンディ食べてる…
椅子に座る。
ザラ｢あたしの番！｣
A『はいはい。おいで。』
イアン｢ママ〜！ボクも！｣
A『さっきまではイアンでしょ。』
イアン｢や〜だ〜！｣
こんなに差が生まれるように育てた覚えはないけどな…
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2019年3月6日 3時
