1話 ページ2
Noside
ここは天国も地獄も人間界にも通ずる魔法界。
今日もここの豪邸は既に始動している。
レイ｢……うるせ。｣
シャコシャコと歯磨きをしている長男は眠そうに文句を言う。
ノーマン｢まあまあ。朝方なの僕とレイとエレンくらいで他は朝には弱いんだし。てか、早く終わってよ。顔洗いたいんだけど。｣
エレン｢ママ！髪治んない!!｣
ドタドタと騒がしい日々の始まり。
A『いい加減、自分で治してくれ…』
エレン｢だって治らないもん。｣
不貞腐れる長女を見た次男。
ノーマン｢わ、ぶっさ。｣
顔を洗ってさっぱりした開口一番が妹の悪口。
エレン｢なにおう！？｣
A『はいはい。』
イラッとした長女と聞き流す母親。
エレン｢ママ！ノーマンがっ！｣
A『他所向かない。火傷するよ。』
アイロンで直してもらってるので火傷をしかねない。
ザラ｢ママ、あたしも〜。｣
イアン｢ボクも〜。てか自分でやればぁ〜？｣
エレン｢そっくりそのままお返しします！イアン別に直さなくてもいいじゃん！｣
イアン｢は〜？これだからモテない女ってダメだよね〜。身だしなみに気をつけろし。｣
今日も今日とて会えば喧嘩が始まる。
A『先に歯と顔洗いな。そしたら可愛くしてあげる。』
イアン｢ママ大好き〜♡｣
ザラ｢あたしも〜！｣
デーモン｢オリー？オリー！｣
寝坊しないように起こすが既に寝坊する4番目の子。
デーモン｢今日のデザートはチョコマシュマロだよ。｣
オリバー｢マシュマロ……｣
釣れた。
A『今日はどうしますか〜？』
ザラ｢お任せしまーす♡｣
こっちは母親に甘える次女。
デーモン｢エレン〜！6時半だよ〜！｣
エレン｢えっ！？嘘！｣
時計を見て慌て始める。
レイ｢父さんが嘘つくか。馬鹿。｣
ノーマン｢髪直しても可愛くないのにね。｣
エレン｢身だしなみは大切でしょ！｣
怒る長女をよそにパンを頬張る。
レイ｢父さん、ご馳走様。｣
デーモン｢行ってらっしゃい〜。｣
スタスタと奥へ。
レイ｢母さん。｣
A『あ、もう行くの？』
母親に抱きつく。
レイ｢行ってきます。｣
A『行ってらっしゃい。』
ムスッとする弟妹をシカトし、
玄関へ。
デーモン｢レイ！お弁当。｣
レイ｢ああ、ごめん。ありがとう。ノーマン、行くぞ！｣
ノーマン｢ごめんごめん！エレン〜。会議遅れても知らないからね〜。｣
エレン｢置いてかないでよ〜!!｣
今日も慌ただしく1日が始まる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ペテン師 | 作成日時：2019年3月6日 3時
