桜日和 (ページ6)

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その後、授業に集中なんて出来る訳もなくて

こんぴーには｢矢花、顔やばいよ｣
なんて言われ

こっちはそれどころじゃないのよ

放課後、先輩が教室まで来てくれんのかな、とか

でも男の俺が迎えに行くべきなのか、とか

校門で待ち合わせれば良いのか？とか

先輩の家まで送っていくべきなのかとか

そもそも先輩の家どこだよ。

とか、とか、とか…

考えてたら時は来てしまったらしい。

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迎えに行くべきかとか考えてた俺はなんだったんだ…？

授業終了のチャイムが鳴った数分後に

先輩はもう俺の教室に居た。

早すぎでしょ……

『やーばなくん！かえろっか！』

｢いや先輩来んの早すぎでしょ、、3年の教室って3階じゃ…｣

『走った！先帰られたら嫌だったから』

｢俺をなんだと思ってんすか｣

『え？矢花くんは矢花くんでしょ』

入学式に出会った時は

綺麗な人だと思ってたのに

今じゃもう、アホな人。にしか思えない

いや、可愛いですけどね

『……やばなくん！！！もー！先行くよ！』

｢そ、それ！俺のカバンじゃ…！持ちます！自分でもつんで！｣

『じゃあ早くおいで～』

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「先輩って友達とか、いないんすか？」

『なに、急に笑失礼しちゃう！』

ぷりぷり怒ったフリしながら
クラスの子の話をしてくれる先輩を見て

あ、ホントに友達いるんだなと安心した

『矢花くんは軽音部でしょ？』

｢そうっすけど｣

『軽音部の嶺亜だって友達だよ幼なじみ！』

いや、なんのドヤ顔すかそれ

｢えっ、嶺亜くんと仲良いんすね｣

幼なじみ…納得だ。

なんというか、嶺亜くんと桜井先輩は……悪ガキっぽくて似てる、、かもしれない

『嶺亜くん…か…仲良くしてんだね』

｢まぁ、可愛がって貰えてます。多分…？｣

『…私のことは“桜井先輩”なのになぁ』

｢え？どういう意味っすかそr『寄り道して帰ろ！！！』

人の話を遮るんじゃありません。

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