嘘を嫌う嘘つきたちは 2 (ページ27)

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智くんの後に続いて俺たちも楽屋に戻る。

ソファーに、気が抜けたように座る智くんに相葉くんとにのが駆け寄る。

「リーダー、超カッコよかった！俺たちの為に怒ってくれてありがとう」

にのは何も言わず智くんにくっついている。

飴色の瞳には少し涙が浮かんでいるようにも見えたが表情は穏やかだった。

「智くん、ありがとう…」

智くんはへらっと笑って大したことないと言うように顔の前で手を振った。

「俺が言いたかったから言っただけだよ」

でも本当にカッコよかったよ。

「それより、これからどうする？訴えようとすればできるレベルだよね。証拠もあるし」

俺たちがあんまり褒めるもんだから、智くんは照れくさそうに話題を変えた。

「これは3人の気持ち次第だけど…」

松潤が俺たちを順に見回す。

「俺は…そこまでしなくていいかなって思うけど、翔ちゃんとにのは？」

相葉くんが真っ先にそう言った。

「俺もいいかな」

1番辛い思いしたのは相葉くんだし、その相葉くんがいいって言うなら俺も構わない。

「俺は別に…酷い目にあった訳じゃないから…。あの2人とはもう関わりたくないけど」

「じゃあ、この件は穏便に済ます方向で。俺社長に報告してくる」