嘘を嫌う嘘つきたちは 2 (ページ3)

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「大切な人が傷つけられるのを見るのは自分が傷付くより辛い。でもそれ俺たちも思ってたよ。にのが多くの悪意に晒されて責められているのを見るのが辛かった」

「じゃあ、どうすればいいの…」

にのが再び涙を滲ませる

「ごめんごめん、泣かせるつもりじゃなかったんだけど」

智くんは自分の袖を伸ばしてにのの涙を拭ってやる。

「5人でいよう。みんなで立ち向かおう。だって何もしてないんだもん。胸張ってただ立っていよう。5人なら乗り越えられるよ。1人じゃないんだから」

今までも幾度となく言ってきた『5人で嵐』って言葉。

でも今聞くと、改めて5の大切さが身に染みる。

「そうだよにの、5人なら大丈夫。だって俺たち嵐だよ？」

相葉くんがおどけて言うとにのは顔をほころばせた。

「そうだね」

「よし！じゃあ、今日も収録頑張ろ！あ、にの眼赤くなってるから洗っておいで」

「ん」

素直に頷いてにのは楽屋を出ていった。

「まずはひと安心だね」

「うん。あーっ、よかったぁ」

腕を拡げておもいっきり伸びをする。

問題が1個片付いただけでも精神的に楽になった。

残る問題も早いうちに何とかしないとな。