嘘を嫌う嘘つきたちは 2 (ページ14)

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Oside

3人を座らせて頭を寄せ集める。

「あの動画もオンエアされてない映像も2人が流した可能性が高い。動機も薄いけどある。でも証拠がない」

「翔くんと相葉ちゃんの悪口しか言ってなかったんだろ？2人との接点は？」

そう言えば考え込む2人。

「正直接点らしい接点はないんだよね」

「俺も記憶にない。ちょっと話したことくらいな
らあるだろうけど…」

記憶力が人一倍良い翔くんが覚えてないってことはやっぱり関わりはないのか？

でもそれならなんで2人だけをターゲットにしたんだろう。

「…あ」

…あ？

「そういえば、前ににのの連絡先聞かれたことあったな」

「2人に？」

「そう、半年くらい前かな。突然にのの連絡先が知りたいって話しかけられて…」

思わぬ展開に身を乗り出す。

「それでどうした？」

「もちろん断ったよ。直接にのに行かないってことは1度断られてるか接点がないかだと思ったから」

「あー、あの時ね」

合点がいったと大きく頷いた相葉ちゃん。

「俺と翔ちゃんが断ったから、嫌いになっちゃったのかもね」

「そんなことで？」

納得がいかないとばかりににのが声を上げる。

確かに、すごくくだらない理由だ。

でも本当にその通りだとしたら、谷口さんと磯川さんには、2人を貶める動機があることになる。