星屑ポスト 5 (ページ7)

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「もしかして気付いてなかった？」

頷くと、相葉さんは苦笑いして俺の頭を撫でる。

「大丈夫、俺がいつも代わりに気付いてあげるから」

相葉さんのその言い方はすごく優しくて、なんだか甘やかされてるな、と感じた。

熱のせいか、照れているせいか、頬が熱い。

そんな俺を見て、また相葉さんは笑った。

「今日は生姜焼きじゃなくて雑炊作ったから、それ食べて寝ちゃおうね」

「ごめんね。今日、ドラマ見る予定だったのに…」

「気にしないで、また予定合わせればいいだけだよ」

本当に大したことないように軽く言って、お椀を持ってきてくれた。

1口食べると、お米の甘味の中にピリッと生姜の辛さを感じる。

「ぽかぽかするでしょ？これで熱もすぐ下がるよ」

満面の笑顔で、スプーンを口に運ぶ俺を見つめる相葉さん。

食べ終わってからも、片付けもしてくれて、寝室についてきてくれて、寝るまで隣にいてくれた。

大事にされすぎて、くすぐったい。

朝起きたら、真っ先にありがとうって伝えないと。

おかげで元気になったよ。