星屑ポスト 5 (ページ4)

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ラムネ 1 ページ4

高校生磁石

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Nside

「近年トラブルが多発していることから、今年の文化祭は規模の縮小、あるいは中止を検討している」

担任の発言に、クラス中から不満の声が上がる。

俺も、声を上げた1人だった。

高校最後の、いや、もしかしたら学生最後の文化祭かもしれないのに。

残念とか、不運とか、そんな言葉で片付けられないくらい落胆していた。

翌朝、翔ちゃんと登校しながらもずっと気分が上がらなかった。

「まだ中止かは決まってないんだし、そんなに落ち込むなよ」

翔ちゃんの言うことはもっともだ。

だけど、俺は翔ちゃんみたいに勉強に心血を注ぐことはできないし、部活で結果も残せなかったし。

「青春っぽいことしたかったなぁ」

もう言っても仕方ないことだけど、吐き出さずにいられない。

と、急に翔ちゃんが俺の腕を掴んで走り出した。

「なっ！何!?」

学校とは反対に駆けていく翔ちゃん。

腕を引っ張られているから立ち止まれなくて、必死に走りながら見えなくなっていく学校を呆然と見つめる。