星屑ポスト 5 (ページ11)

今日:2 hit、昨日:12 hit、合計:4,713 hit

ハグ 1 ページ11

入所したばかりのAN

.

Aside

たまたま同じ電車に乗っていた。

たまたま年が近かった。

偶然が重なって、一緒に帰るようになった。

そんなにのは、何でも普通の顔でこなす。

初めて習うステップも、見た事もなかったアクロバットも。

話をしていると頭の回転が速いんだなって思う。

ファンだって、デビュー前なのに多い。

何でも持ってるにのが、何で俺といてくれるんだろう。

だけど、ある日夢を見た。

神様がにのにいっぱい贈り物をする夢。

これは知性、って水色の箱。

これは身体能力、って緑の箱。

これは人気、ってピンクの箱。

にのは普通の顔をして受け取っていく。

最後に、黒い箱。

これは孤独、って。

にの！受け取っちゃダメだよ！

精一杯叫んだのに、にのはまた普通の顔で孤独も受け取ってしまった。

泣きながら飛び起きて、隣にいるはずもないにのを探す。

当然、にのはいない。