幸せが崩れるときはいつも.....

･ ページ8

私は真っ暗な中にいた、そこには亡くなった母さん、花子、武雄、茂、六太がいた

なんでここに…？

今すぐにでも抱きしめたかったけど体が起き上がらず声を聞くだけだった



母｢置き去りにしてごめんねA、禰豆子を頼むわね｣



行かせるか！と母の裾を掴んだつもりだったが、掴んでいたのは母のものではなかった

目が覚め横を見ると禰豆子がいた

私が掴んでいたのは禰豆子の着物だった

私の顔には涙が流れていた

！！！そういえばあいつは！！



？｢起きたか｣



私はそいつの声が聞こえまた切られるかもしれないと禰豆子を抱きしめる、そいつは話を進める



？｢狭霧山の麓に住んでいる鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)という老人を訪ねろ、冨岡義勇(とみおかぎゆう)に言われて来たと言え

今は日が差していないから大丈夫なようだが妹を太陽の下に連れ出すなよ｣



冨岡義勇と名乗るものはそう言ってその場を去った

禰豆子の口には冨岡さんがやったであろう口に竹が固定されていた｡

と、とにかく鱗滝さんって人に会いに行かないと！





でも家があのままじゃぁ…せめて母さん達を埋葬してから向かおう｡





一度家に戻り母さん達を埋葬し、もう二度と戻ってくる事はない家を見て、先に進む。








『行くよ、禰豆子』









禰豆子の手を強く、強く握る









もう誰も死なせないために

第2話見知らぬ誰か→←･

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す