幸せが崩れるときはいつも.....

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『あの…風呂敷が汚れてしまいますよ？』


鋼鐵塚｢陽光山は一年中陽が射している山だ、曇らないし雨も降らない｣


鱗滝｢(相変わらず人の話を聞かん男だな)｣


『ちょっと取り敢えず一旦！立ちませんか？地べたから…』



すると鋼鐵塚さんが顔をあげる
鋼鐵塚さんはひょっとこの面を付けていた

ひょっとこのお面…!!

鋼鐵塚さんは私の髪や目を見る
どうしたんだろう？



鋼鐵塚｢ん？んんん？あぁお前”赫灼(かくしゃく)の子”じゃねぇか、こりゃあ縁起がいいなぁ｣


『いや私は炭十郎と葵枝の娘です』


鋼鐵塚｢そういう意味じゃねぇ

頭の毛と目ん玉が赤みがかっているだろう

火仕事をする家はそういう子が生まれると縁起がいいって喜ぶんだぜぇ｣



そう言って私の目と髪の毛に指を刺しほっぺをグリグリしてくる。



『しょうなんですか(そうなんですか)知りませんでした…』


鋼鐵塚｢こりゃあ刀も赤くなるかもしれんぞ、なぁ鱗滝｣


鱗滝｢あぁ｣





そして鋼鐵塚さんはやっと家に入り私に刀を渡し腕をクネクネさせている。





鋼鐵塚｢さぁさぁ刀を抜いてみな｣


『はい！』


鋼鐵塚｢日輪刀は別名色変わりの刀と言ってなぁ、持ち主によって色が変わるのさぁ｣



鋼鐵塚さんにそう促され、鞘から刀を出す
すると刀が下から上まで黒くなっていく



『おお！！』


鋼鐵塚｢黒っ｣


鱗滝｢黒いな…｣


『えっ黒いとなんかよくないんですか！？不吉ですか！？』


鱗滝｢いやそういうわけではないが…あまり見ないな漆黒は｣


鋼鐵塚｢キーーーーッ！！！！！！

俺は鮮やかな赤い刀身が見れると思ったのに

クソーーーーーッ｣



すると鋼鐵塚さんは私をポカポカと叩く



『いたたっ危ない
落ち着いてください何歳ですか！！』


鋼鐵塚｢三十七だ！！｣



すると私の鎹鴉が来た｡



鎹鴉｢カァァ竈門A！！北西ノ町へェ向カェェ！！

鬼狩リトシテノォ最初ノ仕事デアル｣


『(ええ…喋ってる…仕事！？)』


鎹鴉｢北西ノ町デワァァ



少女ガ消エテイルゥ



毎夜毎夜少女ガ少女ガ



消エテイルウ！！｣

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