俺らの可愛ええ弟【男主】

可愛い度３ ページ4

ー2年2組ー



『...つむ？』

母「あれ、居らんな...どこ行ったんやろ」

『...』



侑のいるクラスへ来た郁瑠くん

ですがどこにも侑の姿はありません



？「あ、こんにちは！」

母「あら、銀くんやない！大きなったな〜」

銀「いや、前会ったばっかですよ...」

母「あ、そうや、侑どこ行ったか知らへん？」

銀「それなら、さっき女子に呼ばれて空き教室行きましたよ」

母「相変わらずモッテモテやな」

銀「ですねw」

『つむおらんの？』

母「おん、女の子に呼ばれて違う場所行ったんやって」

銀「侑らの弟くんですか？可愛ええな！」

母「せやねん、可愛ええやろ〜！」

銀「はい、ほんまに可愛ええ...あれ」

母「？どしたん、あ''ｯ！どこいった！？」



お母さんは郁瑠の自慢話をしているうちに

なんと郁瑠がどこかへ行ってしまいました

多分、侑を探しに行ったのでしょう

ですがここは初めて来た場所

いつどこで何が起こるか分かりません

お母さんはサッと血の気が引くのを感じました



母「あかん、探さな...」

銀「お、俺も探しましょか？」

母「ほんま？助かるわ、ありがとう」

銀「いいえ！」



まずお母さんは治の教室へ行きました



母「おったおった、治！角名くん！」

治「なんやねん、そんな慌てて...郁瑠は？」



さすがブ ラ コ ン

ここに弟の存在がないことにいち早く気づきました



母「それなんやけど、侑探しに行ってん、1人で」

治「え、ガチ？」

母「ガチ 迷子になっとる思うねん、探してくれへん？」

治「当たり前や大事な弟やねん、探すん決まっとるやろ 行くで角名」

角「え、俺も？」

治「はよ」

角「はいはい、後でチューペット奢りな」

母「ありがとうな〜」



その頃郁瑠くんは...



『つむ？どこおるん...』

？「ーーー、ーー！」

？「ーーー」

『！、つむ？』



侑らしき声が聞こえ

すぐそこにある教室の扉を開けようとしています

女の子の声も聞こえたようです



『...ﾑｩ』



ガララッ

っと少し重たい扉を精一杯の力で開けた郁瑠くん

そこには侑の腕を握っている女の子と

目を見開き驚いている侑の姿が



侑「郁瑠！？なんでここにおんねん！？」

『...ん』



抱っこをせがみ手を広げる郁瑠に

心をやられながらゆっくりと抱っこをする侑

手を振り払われた女の子はキョトンとしています



『つむはぼくのやもん...』ｷﾞｭ

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