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その日は結局、1日中先輩といて、
夜も一緒に、休ませてもらった
もちろん、別々の布団で。
次の日の朝、目を覚ますと、先輩が横の布団でケータイをいじっていた
「お、起きた」
私の視線に気がついて顔を上げる先輩
やっぱり、かっこいいなぁ。
「おはようございます」
「おはよ、よく眠れた？」
「昨日最後に先輩がしてくれた怖い話が怖すぎて、すぐ眠れませんでした」
「ガチか！！……って、ちょい待て。俺そんな話してないよな？」
「……バレました？」
「調子乗んなよ？」
「一瞬騙されたのは誰ですか？」
「焦るやろ。俺の記憶なくなったんか思ったわ」
一瞬、俺のせいで寝不足だなんて！みたいな申し訳なさそうな顔をした先輩の顔を、
多分、しばらく忘れられないと思う。
「今日、何すっかな」
先輩が窓の外を眺めてから、
「……あ、てか帰る？」
突然、心配そうに私を振り向いた
その顔に、もうちょい満喫したい。そんな風に書いてあって、
思わず、また笑いがこみ上げてくる
海人くんに会う希望をなくしたっていうのに、
私は先輩のおかげで、そこまでつらくなかった。
「まだ、もう少しだけ。ここにいようかな、って」
そんな私の言葉を聞いて、
「ほんまに？！あ、いや。帰りたいなら帰ってもいいけど、あ、俺のことは気にせんで」
先輩が慌てて早口でまくしたてる
先輩、面白い。
「ふふ、大丈夫ですよ、ほんとに」
先輩にも、楽しんでもらいたいから。
「やりたいこと、しましょう」
途端に嬉しそうになる先輩が、少し可愛かった。
私たちは海に行くことにした、だけど、
「………部屋戻る？」
外に出て、海が見えてきた途端、
私は涙が止まらなくなってしまった。
先輩が心配そうに私の肩を抱いて顔を覗き込む
「ごめんなさい、せっかく、せんぱいの、なつやすみ、」
「気にすんなって！ええよ、部屋戻ろ」
本当に申し訳なくて、部屋に戻るまで、顔をあげることができなかった
やっぱり、かなりショックだった。
君がいない、ということ。
私だけがこの海にいる、ということ。
もう会えない、ということ。
私はその日の夜も、
先輩の隣の布団で、寝させてもらうことにした。
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zzz(プロフ) - ここまでイッキ見してしまいました。廉先輩の様な厳しくも温かい優しさに触れあえて主人公ちゃんは幸せだよね…。どうか、みんなにとって最高な結末が待っています様に。 (2020年10月14日 19時) (
レス) id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
バカさん(プロフ) - 詩愛さん» 待つだけで涙出てきます (2019年12月23日 21時) (レス) id: dcf79e1d34 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - バカさんさん» ありがとうございます！そんな風に言って頂けてとても嬉しいです…まだまだ泣ける展開がありそうですが、最後までよろしくお願いします^^！ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - みるちゃ。さん» いつもありがとうございます！好きだと言っていただけて本当に嬉しいです…これからも素敵なストーリーをお届けしますので、最後までよろしくお願いします^^ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - みるちゃ。さん» いつもありがとうございます！好きだと言っていただけて本当に嬉しいです…これからも素敵なストーリーをお届けしますので、最後までよろしくお願いします^^ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年11月18日 19時
