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そこから夏休みまでは、本当にあっという間だった
誰かが時計の針を、いじってしまったかのように。
夏休みの前日、授業が終わった後、
私は先輩と駅に向かって歩いていた。
「明日からやな」
「そう、ですね」
「めちゃくちゃ緊張してるやん笑」
「……当たり前じゃないですか、」
先輩が笑いながら私を見下ろす
「ばっくれたりすんなよー。朝の9時に、駅まで迎えいくから」
「……わかりました、」
2人で歩く駅までの道も、あっという間で。
「んじゃ、明日からよろしくー」
先輩もあっという間に、手を振っていなくなってしまった。
家に着いた私は、なんとなくした方がいいと思って、
久しぶりに、紫耀に連絡をすることにした。
「明日から夏休みなんだけど、そっち行くね」
簡潔な文を打って送信
あまりに急で驚いたのか、返事はすぐに来た
「え！俺聞いてない！」
「大丈夫、今初めて言ったよ笑」
「あれ、そっか笑 俺忙しくしてるんだけどさ」
いつかのようなテンポのいい会話を、とても懐かしく思った
「大丈夫、旅館に部屋とってあるから」
「あ、そうなんだ。1人？」
その言葉に、心臓が音を立てて縮む
1人、じゃない。
男の人と2人なんて言ったら、紫耀は怒るかな。
少しためらった後、返事を打つ
「ううん、違うよ」
なるべく、先輩のことには触れないように。
「そっか」
そんな返信が返ってくる
変に緊張して、ケータイを握る手に汗をかいていることに気がついた
「俺、会えるかわかんないけど、楽しめよ！」
次に送られてきたメッセージ
紫耀が話を深く掘り下げてこなくてよかった。と、
素直にそう思った。
そんな自分に、少し苦笑い
先輩と2人きりで君に会いに行くということに、
うしろめたさが、ないわけなかった。
この私たちの計画は、うまくいくのだろうか。
少しだけ不安になりながら、その不安をもみ消すかのように紫耀に返事をする
「うん、ありがとう！」
最後のびっくりマークで、誤魔化しきれているといいな。
そのあと、紫耀から返事はなかった
本当に忙しく、してるんだね。
もう、就活だし、当たり前か。
あの日から、あの夏から、ずいぶんと時間が経ってしまったことを思い知る
夏よ、もう1度、
戻ってきて。
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zzz(プロフ) - ここまでイッキ見してしまいました。廉先輩の様な厳しくも温かい優しさに触れあえて主人公ちゃんは幸せだよね…。どうか、みんなにとって最高な結末が待っています様に。 (2020年10月14日 19時) (
レス) id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
バカさん(プロフ) - 詩愛さん» 待つだけで涙出てきます (2019年12月23日 21時) (レス) id: dcf79e1d34 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - バカさんさん» ありがとうございます！そんな風に言って頂けてとても嬉しいです…まだまだ泣ける展開がありそうですが、最後までよろしくお願いします^^！ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - みるちゃ。さん» いつもありがとうございます！好きだと言っていただけて本当に嬉しいです…これからも素敵なストーリーをお届けしますので、最後までよろしくお願いします^^ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - みるちゃ。さん» いつもありがとうございます！好きだと言っていただけて本当に嬉しいです…これからも素敵なストーリーをお届けしますので、最後までよろしくお願いします^^ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年11月18日 19時
