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私はまた、君に会いに行くことになってしまった
会いたいけど、もう会えないと思っていた、
そんな君に、いざ会えるかもしれないとなると、口から心臓が飛び出そうだった
それでも夏は、刻一刻と近づいてくる
「Aー、こっち」
少し暑くなってきた大学の食堂、奥の方の席で、永瀬廉が手を振っていた
「遅れてすみません、授業長引いちゃって、」
「気にすんなー」
あたふたと横に腰を下ろした私に、永瀬廉がにやりと笑ってみせた
「で、どこにおるん？そいつ」
早速、本題に切り込むその人
今日は、君に会いに行くための計画を2人で練ろうと、昼休みに待ち合わせをしていた
「地図とかだとわかりやすくてええなぁ」
ちらりと私を見て、そうやって要求してくるんだから。
「………えーっと、ここです、」
地図をケータイで開いて、永瀬廉に渡した
「ほーん。そこまで遠くないやん」
「ですね、」
「てかどうせなら泊まる？」
「は？？」
「宿とかないん？そこらへん」
ぽんぽんと進んでいく会話
「と、泊まる、って……」
「なんや、別の部屋やで。もちろん」
にやにやと、何想像したん？と、私をのぞきこむ永瀬廉
本当に、この人はわからない。
「それじゃ、まるで旅行じゃないですか、」
永瀬廉は慌てる私を、面白そうに眺めている
「せやで？せっかく海の近くなんやし、のんびりさせろや」
「はぁ、」
なんだかそうなると、デートみたいで嫌だな。
「なんか旅館ならありそうやなー」
その人は早速ネットで調べているみたいで、ケータイをその綺麗な指でスクロールさせていた
「……いや、あの、」
やっぱり泊まるのは、ちょっと違うんじゃないかな。
控えめに声を上げると、ケータイから目を離して私を見つめる永瀬廉
「そんな怖い顔すんなって！大丈夫やから、」
「何がですか、」
「もしお前がそいつとうまくいったら、俺帰るから」
「……え？」
「そいつとうまくいってんのにいつまでも俺が一緒におるのも、変な話やん」
そんなの、永瀬廉に、
先輩に、悪いのに、
「……先輩はそれで、いいんですか？」
「ええよ。これは全部Aのためなんやし」
優しく微笑んで、またケータイとにらめっこし始めた先輩
私かはこの人に、甘えすぎかな。
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zzz(プロフ) - ここまでイッキ見してしまいました。廉先輩の様な厳しくも温かい優しさに触れあえて主人公ちゃんは幸せだよね…。どうか、みんなにとって最高な結末が待っています様に。 (2020年10月14日 19時) (
レス) id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
バカさん(プロフ) - 詩愛さん» 待つだけで涙出てきます (2019年12月23日 21時) (レス) id: dcf79e1d34 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - バカさんさん» ありがとうございます！そんな風に言って頂けてとても嬉しいです…まだまだ泣ける展開がありそうですが、最後までよろしくお願いします^^！ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - みるちゃ。さん» いつもありがとうございます！好きだと言っていただけて本当に嬉しいです…これからも素敵なストーリーをお届けしますので、最後までよろしくお願いします^^ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - みるちゃ。さん» いつもありがとうございます！好きだと言っていただけて本当に嬉しいです…これからも素敵なストーリーをお届けしますので、最後までよろしくお願いします^^ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年11月18日 19時
