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何を言われたのか、すぐにはわからなかった
「え、今なんて……」
「いやだから会いに行けばええやん、って」
「私の話、聴いてました？」
永瀬廉を思わず振り返ると、
「……ぜーんぶ、聴いた」
少しもふざけていない、真剣な顔をしている
………この人、本気？
「私の今の話聴いたら、」
いつのまにか涙は止まっていた
「わかるじゃないですか、無理だ、って」
「いや。俺はこのままそんな消化不良の気持ちを抱えて生きてく方が、無理やと思うんやけど？」
「それは……」
たしかに、たしかに今のまま生きていくのはつらすぎる。けど、
会いにいくなんて、できないよ。
「このままならお前がだめになる。絶対そうやって」
永瀬廉は真剣な顔のまま話し続ける
それでも私は、頷けない
「でも今更、」
「今更とかなんやねん」
突然強い声で、言葉を遮られた
「そんなこと言いながらずっと好きなんやろ？そいつのこと」
「…………」
そうだよ、
好きだよ、好きだよ、
とっても好きだよ。
本当なら、会いに行きたいよ。でも、
きっと、私たちは戻れない。
唇を噛んでしゃべらなくなった私を、永瀬廉は更に追い詰める
「好きなんやろ？それとも諦めついたん？」
「…………」
「どっち」
「…………好き、です、」
「なら、会ってこい。そいつに」
「……でも、」
「行って、ちゃんとぶつかってこい」
本当に、本当に永瀬廉は、私を君のところに行かせようとしている
どうしてここまで。
本当にどうしてここまで言ってくれるんだろうか。
彼は真剣そのもので、今まで私が避けてきた最終手段を、
いとも簡単に、私に提案した
でも永瀬廉の言うこともわかる
たしかにこのまま諦めきれない気持ちを抱えて生きていくのは、苦しい
だけど、諦められるわけでもない。
本当に、私って馬鹿だな。
永瀬廉は私の次の言葉を待っていた
でも会いにいくなんて、
できないよ、やっぱり。
永瀬廉に、行きません。そう伝えようと思って口を開いたその瞬間、
「……じゃあ、俺が連れてく」
信じられない言葉が聞こえてきた
「え？」
「車で行ける距離？」
「ま、まあ、行けますけど、」
「それなら、」
永瀬廉は、本気だ。
「俺が、乗せてったるわ」
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zzz(プロフ) - ここまでイッキ見してしまいました。廉先輩の様な厳しくも温かい優しさに触れあえて主人公ちゃんは幸せだよね…。どうか、みんなにとって最高な結末が待っています様に。 (2020年10月14日 19時) (
レス) id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
バカさん(プロフ) - 詩愛さん» 待つだけで涙出てきます (2019年12月23日 21時) (レス) id: dcf79e1d34 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - バカさんさん» ありがとうございます！そんな風に言って頂けてとても嬉しいです…まだまだ泣ける展開がありそうですが、最後までよろしくお願いします^^！ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - みるちゃ。さん» いつもありがとうございます！好きだと言っていただけて本当に嬉しいです…これからも素敵なストーリーをお届けしますので、最後までよろしくお願いします^^ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - みるちゃ。さん» いつもありがとうございます！好きだと言っていただけて本当に嬉しいです…これからも素敵なストーリーをお届けしますので、最後までよろしくお願いします^^ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年11月18日 19時
