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会いたく、なかった。
「…………」
「はよ食べろや、冷めるで」
永瀬廉は気にした様子もなく、自分の食事に手をつけた
「……何の用ですか、」
この人は私のペースを乱してくる
苦手だ。
「ん〜？新入生やし、色々わからんことあるやろ？先輩の俺が教えたろ思って」
あち、といいながら定食のおかずを頬張る永瀬廉
いい迷惑だ。
「別に、いらないです」
第一なんでそんなに私に絡むのか、わけがわからない
「嘘はあかん」
「あなたに何がわかるんですか、」
強めに出ると、永瀬廉がすっと冷えた視線で私を撃ち抜いた
その視線の冷たさに、思わず言葉を飲み込んでしまう
「昨日、駅の方角わからんくなってたのは誰やったっけな？」
「……それは、」
絡まれた後、結局最後に永瀬廉に駅の行き方を教えてもらったことを思い出す
なんか、悔しい。
「ふうん、やっぱり迷ってたんや」
「………」
「嘘でも迷ってないです〜とか言えばいいやん、アホやな」
人を馬鹿にすることしかできないのか、この人は。
「……ま、でも？」
永瀬廉がフンと笑って私の顔をのぞき込む
「俺はアホな子、嫌いじゃないよ」
私を見下しているような、余裕そうな、
自信しか感じられない完璧な顔で、永瀬廉はそんなことを言った
今まで出会ってきたどの男子とも、違う。
私を見て、緊張した様子で想いを伝えてきた、そんな純粋な男子たちとは、違いすぎる。
この人は、何？
少しだけ、本当に少しだけ。
永瀬廉のことを、知りたいと思った。
「……んで？」
「……はい？」
永瀬廉は冷えた視線のまま私に答えをうながす
「昨日も言ったやん。俺と、仲良くしようや」
ずいっと近寄ったその顔
「どう？後悔させへんし、」
どう？って、
「仲良くしたら、色々と教えてあげるんやけど？」
そう言ってあやしく口角を上げる、その表情のあまりの色気に、思わず背筋がぞくりとした
「遠慮しますね、」
耐えかねて立ち上がろうとした私の手首を、永瀬廉がつかむ
″俺のこと甘く見過ぎだよね？″
遠い夏、私の手首をつかんだ君の声が頭に響いた
「せめて昼休みくらい付き合えって」
昼休み、だけ。なら、
「……昼休み、だけですよ」
「おん、今日は、な。」
「今日は？」
永瀬廉は、また笑っていた。
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zzz(プロフ) - ここまでイッキ見してしまいました。廉先輩の様な厳しくも温かい優しさに触れあえて主人公ちゃんは幸せだよね…。どうか、みんなにとって最高な結末が待っています様に。 (2020年10月14日 19時) (
レス) id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
バカさん(プロフ) - 詩愛さん» 待つだけで涙出てきます (2019年12月23日 21時) (レス) id: dcf79e1d34 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - バカさんさん» ありがとうございます！そんな風に言って頂けてとても嬉しいです…まだまだ泣ける展開がありそうですが、最後までよろしくお願いします^^！ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - みるちゃ。さん» いつもありがとうございます！好きだと言っていただけて本当に嬉しいです…これからも素敵なストーリーをお届けしますので、最後までよろしくお願いします^^ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - みるちゃ。さん» いつもありがとうございます！好きだと言っていただけて本当に嬉しいです…これからも素敵なストーリーをお届けしますので、最後までよろしくお願いします^^ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年11月18日 19時
