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それでも季節はどんどん巡る
冬の寒さも、あっという間にやわらいで
春。新しい季節がやってきてしまった
私は高校2年生になった。
新学期初日の朝、私は電車に揺られながらケータイをいじる
「みんなと同じクラスだといいな〜」
いつもの女の子グループで誰かが送ってきたメッセージ
途端に活発になるトークルームの勢いに、ちょっと苦笑い
クラス替え、か。
正直あんまり、興味ない。
……何事にも興味ないな、最近。
……なんでだっけ。
この時の私は、あの夏の日々を完全に思い出にできていた
一夏の恋だった。あれは恋だった。
友達の前でそう認めてしまってから後は、なぜか冷静にあの記憶を整理することができて。
なんとなく、どんどん君のことを思い出す機会が減った
たまに思い出しても、
ああ、そういえばそうだった。
そう思うだけで苦しむこともなかった
だけど、確実にあの夏は私の生き方を変えた。
あれ以降私の毎日は、つまらない。
深くそのつまらない理由について考えてしまえば、最後に思い出すのは君だから
だから私は、考えることを避けていた
君のことを、思い出さないように。
ホームルームのために教室に入ると、仲良しの女の子たちのうち、1人が同じクラスだった
「やったね〜〜同じクラス！」
嬉しそうに私に絡みつくその細くて白い腕
「またよろしくね」
そう言って微笑めば、軽くこくんと頷いてくれた
「あ、ねえ見てA」
「ん？」
突然その子が低くこそこそと囁いた
「ほら、今入ってきた人、かっこよくない？」
「え？どの人？」
「あの人だよ！ほら！どう？？」
その子の目線を追って見るけど、
「そうでもない。」
「えー！ハードル高っ！」
「……ほんと恋多き乙女だね、」
呆れるよ、少しだけ。
「かっこよければ何でもいい的なとこはあるよね」
そう言いながら遠くの男子を観察する彼女
「Aも早くイケメン捕まえな〜」
違うよ。
恋は、そんな風にするものじゃない、きっと
私たちは間違ってる。
そんなことを、急に思った
恋っていうのは、もっと熱くて、深くて、
眩しくて、切ないものなのに。
そんな考えが突然浮かんできて、自分に驚く
どうしたんだろ、私。
眠っていた夏の記憶が、心の奥でくすぶった。
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詩愛(プロフ) - さささん» 読んで頂いてありがとうございます！そうなんですかなり苦しいお話なんです笑 その分幸せになれた喜びが大きいはずなので！どうぞ最後までお付き合いくださいね。続きもお楽しみに！ (2019年11月19日 21時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
ささ(プロフ) - こんばんは。切ないです〜、苦しいです〜(>_<)自分が海ちゃんに冷たくされている錯覚をおこし、悲しいです〜。ハッピーエンドとお知らせ頂きつつも、悲しい…。でも更新が楽しみ(*´∀｀)早くキラキラな笑顔を見せて欲しいです！続き楽しみにしてます。 (2019年11月18日 19時) (レス) id: bafeb54348 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - しおりさん» いつもありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいですありがとうございます。ぜひ完結してもたくさん読んでください！でも、まだまだ終わりませんよ〜！続きもお楽しみに！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - milkさん» いつもありがとうございます！我ながらなかなか切なすぎるかなと思ったりもしています笑 ですが最後はうまくいい感じになるので、最後までどうぞお付き合いください！続きもお楽しみに！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - おだちゃんさん» コメントありがとうございます！更新がんばりますね！続きも楽しみに待っていてください〜^^ またコメントお待ちしています！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年9月7日 18時
