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やっと決心した私は、その日から君のことをたくさん考えた
まあ、今更。と言えば、そうなんだけど。
でも、残った夏休みの毎日を
精一杯考え続けて、悩み続けた。
どうしたら、君の隣をまた、歩けるのか。
どうしたら、君はまた、私をみてくれるのか。
図々しいかもしれない。でも、
この夏の最後に、すべてをかけてみたかったんだ。
あっという間に夏休みの最終日、
自分たちの家に帰る朝を迎えた
寂しい気持ちと変な緊張を味わいながら、荷物の最終確認をする
「………忘れ物、ないかな」
部屋をぐるりと見渡して、ふと、窓の外の海に目が止まる
「………」
今年もありがとう。綺麗な海。
楽しいだけの夏休みじゃなかったけど、
今年もあなたは、とても綺麗だったよ。
さようなら。また、会えたら。
海から目を離して、最後にポケットの中から貝殻のネックレスを取り出した
ぶつけよう。すべてを。
私は大きく深呼吸をすると、ネックレスをまたしまいこんで荷物を持って部屋を出た
「お、A、準備できた？」
紫耀が少し寂しそうに私に笑いかける
「うん、できた。だけど、」
私の返事に紫耀が、ん？と眉を上げる
「最後に、やることがあるから。」
その言葉で紫耀は大体想像がついたらしい
ふっ、と息を吐くと
「いってらっしゃい」
そう言って、私の頭を撫でた
「今年の夏も、来てくれてありがとな」
少しだけ、泣きたくなった
「私こそ、たくさん、たくさんありがとう」
紫耀の笑顔。
どうかこの先も、この笑顔が変わりませんように。
「A〜〜？もう準備できたの？？」
玄関からお母さんが私を呼ぶ
私は紫耀と最後にもう1度目を合わせると、呼ばれた方に向かった
「準備はできたんだけど、あの、」
「友達に。最後に、会ってくるから。」
決めてたの。夏の最後に君に会おうって。
「そう？手短にね？時間あまりないから」
お母さんが腕時計を見ながら言う
「うん、わかってる」
私は靴を履いて、玄関のドアを開けた
「いってきます」
家を出てすぐに、足が勝手に君の家へと動き出した
上がっていく速度
君の家まで、走れ。走れ。
どうしても君に、伝えたいことがあるんだ。
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詩愛(プロフ) - さささん» 読んで頂いてありがとうございます！そうなんですかなり苦しいお話なんです笑 その分幸せになれた喜びが大きいはずなので！どうぞ最後までお付き合いくださいね。続きもお楽しみに！ (2019年11月19日 21時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
ささ(プロフ) - こんばんは。切ないです〜、苦しいです〜(>_<)自分が海ちゃんに冷たくされている錯覚をおこし、悲しいです〜。ハッピーエンドとお知らせ頂きつつも、悲しい…。でも更新が楽しみ(*´∀｀)早くキラキラな笑顔を見せて欲しいです！続き楽しみにしてます。 (2019年11月18日 19時) (レス) id: bafeb54348 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - しおりさん» いつもありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいですありがとうございます。ぜひ完結してもたくさん読んでください！でも、まだまだ終わりませんよ〜！続きもお楽しみに！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - milkさん» いつもありがとうございます！我ながらなかなか切なすぎるかなと思ったりもしています笑 ですが最後はうまくいい感じになるので、最後までどうぞお付き合いください！続きもお楽しみに！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - おだちゃんさん» コメントありがとうございます！更新がんばりますね！続きも楽しみに待っていてください〜^^ またコメントお待ちしています！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年9月7日 18時
