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一緒にリビングにやってきた
テレビを観ながら2人でスイカを食べる
夏の終わり、適当に回したチャンネルでやっていた情報番組
出ている芸人がボケるたびに、
「ふふっ」
紫耀が小さく笑うのが、面白くて、心地良かった
私たちはひとしきり無言で真っ赤なスイカを食べ進めた
CMが流れ始めると、紫耀がテレビから目を離して、私をちらりと見る
「そろそろ夏休みも終わりなんだね」
それを合図に、私から紫耀に声をかける
「ね、もう帰っちゃうのか。A」
「そうだよ。なんか私、ちょっと寂しいな」
紫耀が少し目線を落として、
「そっか」
と、呟いた。
少しの沈黙の後、遠慮がちに紫耀がしゃべりだした
「また、来る？」
「……う〜ん、どうだろう」
私もなんとなく、視線を泳がせる
「来年は大学受験だし、それに……」
海人くんとの、こともあるし。
そんなこと言えなかったけど、紫耀はなんとなく察したみたいだった
「Aも大学生か〜」
話題を変えた紫耀が、にこにこと私を見つめる
「この前まで小学生だったのに…」
「それいつの話？笑」
「ついこの間だよ笑」
その笑顔が優しくて、私まで口角が緩む
紫耀と話していると、
体から悪いものが出て行って、浄化されていくような気分になるんだ
本当に大切で、あたたかい存在。
「なんかこのスイカあんまり甘くないよね」
「えっ、俺のすんごい甘いけど」
「さては紫耀が甘いの全部食べてるんじゃない？」
「うわ、ごめん」
「別にいいよ笑 日頃の感謝を込めて！ってことで」
「いやスイカでお返しって新しすぎだから笑」
紫耀と2人。
ゆっくりとした、居心地の良い時間が流れた
夏休みが終わっちゃうけど、
これはこれで、きっと幸せな夏なんだろうな。
こんな素敵な親戚が居るって、本当に幸せ
そんなことを考えながら紫耀を見つめる
「なんか最近A俺のこと見過ぎじゃない？笑」
「落ち着くんだもん」
「なんだよそれ笑」
紫耀がまた笑って、私も笑顔になる
すると突然、玄関のドアが勢いよく開く音がして、誰かが家に入ってきた
姿が見える前から、その人が声を発する前から、
誰が来たのか、わかってしまった。
だって、
インターホンの音が、しなかったから。
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詩愛(プロフ) - さささん» 読んで頂いてありがとうございます！そうなんですかなり苦しいお話なんです笑 その分幸せになれた喜びが大きいはずなので！どうぞ最後までお付き合いくださいね。続きもお楽しみに！ (2019年11月19日 21時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
ささ(プロフ) - こんばんは。切ないです〜、苦しいです〜(>_<)自分が海ちゃんに冷たくされている錯覚をおこし、悲しいです〜。ハッピーエンドとお知らせ頂きつつも、悲しい…。でも更新が楽しみ(*´∀｀)早くキラキラな笑顔を見せて欲しいです！続き楽しみにしてます。 (2019年11月18日 19時) (レス) id: bafeb54348 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - しおりさん» いつもありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいですありがとうございます。ぜひ完結してもたくさん読んでください！でも、まだまだ終わりませんよ〜！続きもお楽しみに！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - milkさん» いつもありがとうございます！我ながらなかなか切なすぎるかなと思ったりもしています笑 ですが最後はうまくいい感じになるので、最後までどうぞお付き合いください！続きもお楽しみに！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - おだちゃんさん» コメントありがとうございます！更新がんばりますね！続きも楽しみに待っていてください〜^^ またコメントお待ちしています！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年9月7日 18時
