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・
そのパーティーの日から、数日が経ったけど、
君は、やっぱり1度も姿を見せなかった。
気がついたらいけない、気がついたらいけない
気がついても遅い、遅い
そんな風に言い聞かせても、
ごまかしてきた気持ちに、気がついてしまいそうだった
・
1日中部屋にいることが増えた私は、その日も1人で部屋に居た
無造作に耳に突っ込んだイヤホンから、お気に入りの明るい曲が流れるけど、
気分は全然上がらない。
そのポジティブな歌詞を聴いているだけで、なんだかどんどん沈んでいく気がして、
「……やーめた、」
イヤホンを外して放り投げた
今度は窓の外に目を向ける
あんなにわくわくしていたはずの海にも、魅力を感じなかった
「………」
なんか、喉かわいたな。
私はふらりと立ち上がって、何も考えずに部屋を出てリビングに向かった
この時、ちゃんと聞いていたら聞こえたかもしれないけど、私は気付けなかったんだ
リビングから、君の声がすることに。
ボーッとしたまま、勢いよくリビングのドアを開けた私を待っていたのは、
「まじおねがい！！紫耀にしか頼めないんだって！！」
「いや自分で行けって！」
紫耀と、紫耀に向かって一生懸命に両手を合わせている、
「……海人、くん、」
嬉しくて、だけど切なくて、
思わず小さく、君の名前を呼んだ。
2人が私を振り向いたその瞬間、
急に冷えつく、その場の空気
君の目が一瞬ふらりと動いて、真っ黒く染まってしまった
紫耀が小さく唇を噛む
恐ろしいくらいの重い沈黙が続いて、
セミの声がうるさく聞こえた
「……ま、いっか」
また沈黙を破ったのは、君の一言
「やっぱ自分で行ってくるわ！」
そう言ってまるで何事もなかったかのように、
私の存在が見えないかのように、
君はすっと立ち上がった。
「んじゃ！おじゃましやした〜〜」
君がひらりと手を振って、私の真横をすり抜けて行ってしまった
鼻をかすめた懐かしい君の匂い
それだけで胸がいっぱいになってしまって、
やっぱり、君と話がしたい。
そんな強い想いをまた思い出した私は、
「……待って、海人くん！！」
思わず廊下の向こうの背中に声をかけた
靴を履こうとしていた君の動きが今、
止まった。
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詩愛(プロフ) - さささん» 読んで頂いてありがとうございます！そうなんですかなり苦しいお話なんです笑 その分幸せになれた喜びが大きいはずなので！どうぞ最後までお付き合いくださいね。続きもお楽しみに！ (2019年11月19日 21時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
ささ(プロフ) - こんばんは。切ないです〜、苦しいです〜(>_<)自分が海ちゃんに冷たくされている錯覚をおこし、悲しいです〜。ハッピーエンドとお知らせ頂きつつも、悲しい…。でも更新が楽しみ(*´∀｀)早くキラキラな笑顔を見せて欲しいです！続き楽しみにしてます。 (2019年11月18日 19時) (レス) id: bafeb54348 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - しおりさん» いつもありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいですありがとうございます。ぜひ完結してもたくさん読んでください！でも、まだまだ終わりませんよ〜！続きもお楽しみに！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - milkさん» いつもありがとうございます！我ながらなかなか切なすぎるかなと思ったりもしています笑 ですが最後はうまくいい感じになるので、最後までどうぞお付き合いください！続きもお楽しみに！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - おだちゃんさん» コメントありがとうございます！更新がんばりますね！続きも楽しみに待っていてください〜^^ またコメントお待ちしています！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年9月7日 18時
