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ここ最近、毎日がなんとなく色あせて見えていた。
なんでだろうなぁ、なんて、
考えなくても間違いなく自分のせいだけど。
毎日の学校に向かう電車から見える景色も、
仲良しの女の子たちのおしゃべりも、
通学路で日向ぼっこをする猫も、
なにもかもが、私と違う世界にいるみたいで。
私だけが、広い世界の中で色あせている感じ。
「最近元気なくない？」
ある日の放課後、仲良しグループの子が私のところにやってきた
「え、そうかな、」
無理矢理口角を上げて、カバンのチャックを閉めた
「うん、なんかA、」
その子が少し口ごもる
「変わった、よね」
そう思うよ、私も。
何か、本当に大切なことを忘れてしまった気がしてるの。
「気のせいじゃない？」
だけど私は、この前の夏のように、君にしたように、
また自分の気持ちをごまかす。
「ん〜、そっか。」
その子もあまり掘り下げて聞かなかった
その子がいなくなると、今度はクラスの男子が1人、近寄ってくる
「わりい、今ちょっと時間ある？」
そう言って私と視線を合わせるその人
あ、私知ってるな。
そういう光り方をする目、知ってる。
君も、同じ目だった。
「どうしたの？」
何にも気がついていないふりをして聞いてみれば、
「あ、えっと。ここじゃあれだから…屋上でも行かね？」
まあ、そういうことだよね。
「わかった」
私が頷けば、緊張したような顔が少し明るくなった
わかりやすい。
2人で屋上に向かう
すれ違う人たちか、好奇の目で私たちを見てきた
前を歩くその人の背中は、男の子らしく、大きかった
「あのさ、すっげえ突然なんだけど、」
屋上に着くなり、夏の日の君みたいな目で私を見下ろしながら切り出すその人
「ずっと好きだった。俺と、付き合ってくれませんか」
こうなるとは思っていたのに、いざ気持ちを伝えられてしまうと、
私にまっすぐにぶつかってきた君の想いの強さを、また思い出してしまう
″好き″
あの夜、暗闇の中で囁かれたその言葉
だめだ、君が消えてくれない。
黙り続ける私に、何かを察した目の前の彼
「……じゃあせめて、1回だけデートして」
相変わらず私を見つめている目の前の光
「……いいよ」
どんなつもりでこの誘いに乗ったかなんて、忘れちゃったけど。
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詩愛(プロフ) - さささん» 読んで頂いてありがとうございます！そうなんですかなり苦しいお話なんです笑 その分幸せになれた喜びが大きいはずなので！どうぞ最後までお付き合いくださいね。続きもお楽しみに！ (2019年11月19日 21時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
ささ(プロフ) - こんばんは。切ないです〜、苦しいです〜(>_<)自分が海ちゃんに冷たくされている錯覚をおこし、悲しいです〜。ハッピーエンドとお知らせ頂きつつも、悲しい…。でも更新が楽しみ(*´∀｀)早くキラキラな笑顔を見せて欲しいです！続き楽しみにしてます。 (2019年11月18日 19時) (レス) id: bafeb54348 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - しおりさん» いつもありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいですありがとうございます。ぜひ完結してもたくさん読んでください！でも、まだまだ終わりませんよ〜！続きもお楽しみに！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - milkさん» いつもありがとうございます！我ながらなかなか切なすぎるかなと思ったりもしています笑 ですが最後はうまくいい感じになるので、最後までどうぞお付き合いください！続きもお楽しみに！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - おだちゃんさん» コメントありがとうございます！更新がんばりますね！続きも楽しみに待っていてください〜^^ またコメントお待ちしています！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年9月7日 18時
