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次の日の朝
ベッドから起き上がって、しばらくぼーっとする
窓の向こうから聞こえる波の音に、複雑な気持ちになった
私は、戻ってきた。この街に。
だけど、君にまだ会ってない。
なんとなく会えないような気がして、でもそんなことないって、
必死に自分に言い聞かせてるのだけど。
「……はぁ、」
小さくため息をついて、もう1度寝転がる
今日は、何をするんだっけ。
しばらく考えていて、昨日の夜に1人で海に行くと決めたことを思い出した
……1人なんてつまらないけど、
海に行けば、君に会えるかもしれない。そんな風に思ったんだ
はじめて君を見たのも、あの海だったから。
とりあえず階段を下りてリビングに入ってみたけど、もう紫耀はバイトに行ってしまったみたいで気配がなかった
おばさんの用意してくれた朝ごはんを、1人で食べ終わる
……やっぱり、ずっと2人といたからひとりぼっちなんて違和感があるな
なんとなく暗い気持ちになりながら、キッチンに入って後片付けを始めた
「あ！またお皿洗わせちゃって、ごめんね？」
「いえいえ、これくらいさせてください！」
おばさんが廊下から顔を出して申し訳なさそうな顔をするから、笑顔で返す
「あら本当にありがとう〜！Aちゃん今日は何する？」
「あ……今日は、」
君に会いに、
「海に、行ってきます」
その言葉通り、お皿洗いと支度をすませると私は海を目指して外に出た
強い日差しがジリジリと肌を突き刺すのを感じながら、足を進める
しばらく歩くとすぐに目の前に海が現れて、胸が高鳴った
ただいま。
心の中で呟いて、海岸沿いをゆっくり歩く
遊んでいる子どもたちはいるけど、君の姿は見えなかった
しばらく歩いてもそれらしい人はいなくて、浜辺に座り込む
私のいない間に、何が変わってしまったのか。
考えを巡らせながら、日差しにきらめく海を見つめる
すると、ざくりざくりと砂の上を歩く足音が後ろから聞こえてきた
特に気にしていなかったけど、その足音が私の真後ろで止まる
後ろに、誰かいる。
まさか。そう思って振り向いた、
その先にいた人。
「……海人、くん？」
少し背が伸びた君が、
「………」
私を無表情で見つめていた。
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詩愛(プロフ) - さささん» 読んで頂いてありがとうございます！そうなんですかなり苦しいお話なんです笑 その分幸せになれた喜びが大きいはずなので！どうぞ最後までお付き合いくださいね。続きもお楽しみに！ (2019年11月19日 21時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
ささ(プロフ) - こんばんは。切ないです〜、苦しいです〜(>_<)自分が海ちゃんに冷たくされている錯覚をおこし、悲しいです〜。ハッピーエンドとお知らせ頂きつつも、悲しい…。でも更新が楽しみ(*´∀｀)早くキラキラな笑顔を見せて欲しいです！続き楽しみにしてます。 (2019年11月18日 19時) (レス) id: bafeb54348 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - しおりさん» いつもありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいですありがとうございます。ぜひ完結してもたくさん読んでください！でも、まだまだ終わりませんよ〜！続きもお楽しみに！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - milkさん» いつもありがとうございます！我ながらなかなか切なすぎるかなと思ったりもしています笑 ですが最後はうまくいい感じになるので、最後までどうぞお付き合いください！続きもお楽しみに！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - おだちゃんさん» コメントありがとうございます！更新がんばりますね！続きも楽しみに待っていてください〜^^ またコメントお待ちしています！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年9月7日 18時
