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車の窓からみえる景色が、馴染みのあるものに変わっていく
ああ、会える。
君の街に、私は戻ってきた。
そんな実感がわいて、なんとなく心の奥がじわりと温まった
もう少しだけ車を走らせると、やっと紫耀の家が見えてくる
遠くから見てもわかる満面の笑みで、大きく手を振る紫耀が、ドアの前に立っていた
窓から手を出して振ると、
″おかえり″
口の動きだけで、紫耀がそう言った。
車が大きな駐車スペースに入る
エンジンが止まると同時に車の外に飛び出した私
「紫耀〜〜！！」
やっぱり、紫耀に会えるのもすごく楽しみだった
「A〜久しぶり！！」
駆け寄ってくる紫耀を見てから、そう思った
「いらっしゃい！ようこそ！！」
にこにこと柔らかく微笑むその顔があまりにも無邪気で、
まだ小さかったの頃の紫耀を、なんとなく思い出した
「紫耀くん〜〜久しぶりだな！」
「夏の間お世話になりますね」
両親も車から降りて、紫耀と挨拶を交わす
「いえいえ全然！ゆっくりしてってください！」
3人がしゃべっている時、それとなく周りを見回してみた
もしかしたら、どこかに君がいて。なんて、
思ったり、思わなかったり。
だけど、どこにも君の気配はなかった
やっぱり初日から会えるなんてこと、ないか。
ちょっとだけ。ううん、かなり、
期待してたけど。
「……A？おーい」
紫耀の声に我に帰って周りを見回すと、もう両親は家の中に入ってしまっていた
「なにぼーっとしてんの笑」
思わず、紫耀の目の奥を探るように見つめる
君の気配を感じないのは、なぜだろう。
あんなに仲良しだったはずの私たち
紫耀に聞きたかった。君のこと
だけどなぜか、それをさせない空気が漂っているような気がした
紫耀、海人くんは？
「……大丈夫？笑」
紫耀が少し切なそうに笑ってから、私の荷物を持ち上げた
「いつもの部屋に運んどくから〜〜」
「…あ、うん」
意味深な視線を私に向けてから、紫耀も家の中に入っていってしまった
何かが、変わってしまっている気がする。
その時、大きく波の音が聞こえてきて思わず海を振り返った
身体中を包む潮風に、一気に気持ちも清々しくなる
会えるよね、きっと。
ゆっくり潮風を吸い込むと、
私も紫耀を追って家の中に入った。
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詩愛(プロフ) - さささん» 読んで頂いてありがとうございます！そうなんですかなり苦しいお話なんです笑 その分幸せになれた喜びが大きいはずなので！どうぞ最後までお付き合いくださいね。続きもお楽しみに！ (2019年11月19日 21時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
ささ(プロフ) - こんばんは。切ないです〜、苦しいです〜(>_<)自分が海ちゃんに冷たくされている錯覚をおこし、悲しいです〜。ハッピーエンドとお知らせ頂きつつも、悲しい…。でも更新が楽しみ(*´∀｀)早くキラキラな笑顔を見せて欲しいです！続き楽しみにしてます。 (2019年11月18日 19時) (レス) id: bafeb54348 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - しおりさん» いつもありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいですありがとうございます。ぜひ完結してもたくさん読んでください！でも、まだまだ終わりませんよ〜！続きもお楽しみに！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - milkさん» いつもありがとうございます！我ながらなかなか切なすぎるかなと思ったりもしています笑 ですが最後はうまくいい感じになるので、最後までどうぞお付き合いください！続きもお楽しみに！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - おだちゃんさん» コメントありがとうございます！更新がんばりますね！続きも楽しみに待っていてください〜^^ またコメントお待ちしています！ (2019年11月15日 16時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年9月7日 18時
