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その日、打ち合わせが終わった後、
帰る前にお手洗いに寄った私。
そして廊下にまた戻ってくると、
永瀬くんがそこで、私のことを待っていた。
「Aちゃん。」
『、あ、永瀬くん、帰らないの？』
「ん？捕まえよ思って。Aちゃんのこと」
廊下、なぜか誰もいない廊下
永瀬くんは壁に甘えるように寄りかかり、
私を斜め下の絶妙な角度から見上げていた
「なぁAちゃん、この後暇？」
『………どうして？』
「ちょっと話したいなーって」
『何を、』
永瀬くんが嫌いなわけじゃない。
ただ警戒心から少し、身構えてしまう。
「何をって…そりゃあ、いろいろ？笑」
『……………、』
「それとも、予定あるん？」
『ううん、ないけど』
「じゃあええやん！お茶とか奢るし」
永瀬くんは、パッと明るい顔で笑いながら、
数歩、私の方に近付いてくる
私はそれを避けるように、大きく後ずさる
『いや…歳下の子にお金は出させたくないよ、』
つい、呟いてしまった私の本音。
永瀬くんは若くて、いつも勢いがあって戸惑う。
すると彼は少し、その眉間にシワを寄せた
「………歳下の子って、なんかイヤやな。」
『…そんなこと言われたって、』
先輩だけど、事実でしょ。
そう続けようとしたその時、
彼がいきなり、ぐっと私に近付き、
この腕をふわりと優しく、握りしめる
耳元に迫った唇、
やがて吐息混じりに囁かれた言葉は、
「歳下やと思って俺のこと甘く見てっと、」
「…………びっくりしちゃいますよ、おねーさん。」
あまりに色っぽくて、
思わず顔中に熱が集まる。
「………あー、なに。こーゆうの慣れてない感じ？笑」
私の反応を見て、彼はまた笑う
紫耀の時とは違った意味で、心臓が早鐘を打った。
続く (更新停止中)
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さ - 詩愛さんの作品は本当に全部素敵で大好きです。更新楽しみにしています！応援してます(*^^*) (5月28日 22時) (
レス) id: b7360dee29 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - タンさんさん» 一気にここまで来てくださりありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (5月7日 16時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
タンさん(プロフ) - 面白くて一気に読み進めちゃいました！更新楽しみにしています！ (2023年5月6日 15時) (レス) @page5 id: 85b052b1c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2023年4月28日 18時
