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そのまま私たちは、永瀬くんのマネージャーさんの車に乗る
周りを気にしながら隣に座った私を、
永瀬くんは、楽しそうに笑いながら眺めていた
『………ねえ、いいのかな、』
なんて、紫耀との時は機能しない警戒心に火がつき、
永瀬くんにこの状況を、何度も確認してしまう。
だけど彼はずっと、
「んー、ええやん別に。」
と言いながら、私に微笑んでいた。
彼のマネージャーさんも、
車を運転しながら、諦めたようにため息をつくし、
私のマネージャーさんなんかは、
彼の車に乗る直前に「廉ならしょうがない」と、
さっさと帰っていってしまった。
不安に苛まれながらふたり、後部座席。
やがて永瀬くんがそっと、その距離を詰めてくる
「………なぁAちゃんこっち見て」
『え、』
「はい、撮れたー」
背けていた顔を少し向けた瞬間、パシャリと鳴るシャッター音
満足そうに彼が確認したスマホの画面には、
私と永瀬くんの、ふたりの写真。
「おーええやん！これ、俺のSNSあげてもいいかな」
彼は無邪気に、どう？、なんて私に確認を取る
言われていることを理解したその瞬間、
私はつい、聞き返してしまった。
『ねえ、そんなことして……ほら、その……いいの？』
「えー、なんか気にしとんの？」
彼は悪戯っぽく笑う
私なんかよりずっと長く、この世界で生きてきた永瀬くん
「だってさ、考えてみ。一緒におるってこと、隠した方がやましいやん、なんか」
そして、唐突に発されたその言葉が、
私の心臓に、ぐさりと深く突き刺さる
紫耀のことが、ふと私の思考回路に浮かび上がる
誰にも言えない、
言ってしまえば、やましい、私たちの関係。
急に押し黙った私の横、彼はスマホを操作する
やがて、見せられたSNSの写真投稿画面には、
「ほら見て、あげといたで。」
″大活躍中の推しと退勤なう″
なんて、少しの偽りもない言葉が羅列されていた。
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さ - 詩愛さんの作品は本当に全部素敵で大好きです。更新楽しみにしています！応援してます(*^^*) (5月28日 22時) (
レス) id: b7360dee29 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - タンさんさん» 一気にここまで来てくださりありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (5月7日 16時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
タンさん(プロフ) - 面白くて一気に読み進めちゃいました！更新楽しみにしています！ (2023年5月6日 15時) (レス) @page5 id: 85b052b1c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2023年4月28日 18時
