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その日の夜、紫耀のことを考え始めてしまって、
たまらずに繋げた、通話
『もしもし、紫耀？』
「はーい、もしもーし。」
紫耀の声が、明るい。
それを聴けて、なんだかとっても、嬉しくなった
続けていく会話は、止まるところを知らない
「最近テレビでよく見るよ、Aのこと」
『本当？嬉しい。いっぱいお仕事してるから』
「ちゃんと全部録画してる。笑」
『………ねえそれ、すっごく嬉しい』
「1人目のファンだからね、それくらいはね？」
かすれた声で、軽く笑いながらそう言う紫耀
その時不意に、言わないようにしていたのに、
言いたくなった、言葉があった。
『………紫耀』
「ん？」
『………会いたいな、』
その時、電話の向こうで君の呼吸が止まる
次に聞こえたのは、深いため息。
「………はぁ、マジで勘弁して。なんでそんなに小悪魔なの？」
『会いたいから言ってるだけ、』
「もちろんわかってるけどさ。俺も言うの我慢してたのに」
そう言って、またひとつため息。
「………次いつオフ？会えるかな、やってみよっか」
『……本当に？』
「うん、バレないようにちょっとだけ、デートでも行く？」
『え、うん、うん！嬉しい！』
「ふ、よかった。俺も嬉しいよ」
私のことを小悪魔だって、しょっちゅう言うけど、
その中にもちゃんと愛があることを私は知っていて。
紫耀の優しさ、そしてその暖かい気持ちに、
私はすっかり、心を奪われていた。
自分の立場を、忘れるほどに。
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さ - 詩愛さんの作品は本当に全部素敵で大好きです。更新楽しみにしています！応援してます(*^^*) (5月28日 22時) (
レス) id: b7360dee29 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - タンさんさん» 一気にここまで来てくださりありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (5月7日 16時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
タンさん(プロフ) - 面白くて一気に読み進めちゃいました！更新楽しみにしています！ (2023年5月6日 15時) (レス) @page5 id: 85b052b1c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2023年4月28日 18時
