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・
次の日の朝、ベッドでまたのんびりと寝ていた私は、
廉が部屋に入ってくる音で目が覚めた。
「A〜、そろそろ起きて？」
優しく、甘い声でそうやって囁いてくれるのが好きで。
困ったように私にそっと触れるその指先が
幸せで、嬉しくて。
つい溢れた小さな私の笑い声に、廉が反応した
「はっ？起きとるん？？」
「ふふ、寝てます〜」
「いや起きとるやん！！」
なんなん？って、少し大きな声を出す君の顔を見てみたくて、
ゆっくり目を開ければ、たしかに交わる視線
「いや、目覚めてんなら起きて？」
「え〜やだもうちょっとゴロゴロしたい」
布団の中で、緩み切った頬のまま廉を見上げる
すると、廉の方も突然ニヤリと笑って、
どかっと思いっきり、
私のベッドに覆い被さるように飛び乗った
「うわ！廉重いって！！」
「嫌ならはよ起きんかい！！！」
私のおでこをその頭でぐりぐりする廉
くすぐったくて、また溢れた笑い声
のっしりと私を圧迫するその重さすら愛おしくて、
廉の方も、楽しそうに笑っていた気がした。
・
「いってきます〜」
「お邪魔しました〜」
私の家をふたりで出て、眩しい日差しに細くなる君の目
私がたくさん寝る方だから、廉は私が寝坊しないようにと、
いつもこうやって、となりの家の私を起こしにきてくれる
もうずいぶんと前から、私は毎朝廉の声で朝を迎えるようになっていた。
そっと手を繋げば、甘酸っぱい感情が弾けて、
今日も、この世界が輝きだす
ふと、となりの廉の横顔を見上げてみた
ずっと見てきているけれど、何度見てもまた、見たくなってしまう
「………めっちゃ見るやん。」
「いいでしょ別に」
「いいけど。なんか変なもんでもついとる？」
「うん、目と鼻と口がついてる」
ちょっとだけふざけた私の言葉に、
廉は楽しそうに声をあげて笑った
「ホンマにいたずら好きやね〜」
「廉ほどじゃない！」
「ま、否定せんとこ。」
また君はそうやって、ちょっと意地悪な顔で言うの
そんなコロコロ変わる表情も、何もかも、
私にとっては、大切な宝物。
「あー、今日もいい一日になりそうやなぁ」
「どうして？」
突然、空を見上げた廉が、すうっと大きく息を吸った
そのあとふわりと、私に向けられた視線。
「今日もとなりに、Aがおるから。」
そんな君が、愛おしすぎる。
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詩愛(プロフ) - zzzさん» こんばんは！お久しぶりです！また読んでいただけて嬉しいですありがとうございます^^ 少しずつですがお話をまだまだ書いていますので、楽しんでいただけたら幸いです。こちらこそいつもありがとうございます！ (2021年10月30日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
zzz(プロフ) - 詩愛さん、こんばんは。大変ご無沙汰しておりましたが、詩愛さんの作品の香りを嗅ぎ付けてやって来てしまいました( ￣▽￣)まずは第一章お疲れさまでした。これから先の展開もドキドキさせていただきますね。いつもありがとう。 (2021年10月29日 19時) (レス) @page50 id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - ひだかくんさん» いつもありがとうございます！いろいろ気になることがたくさんありますよね……ぜひ今後の展開にも期待してくださいね。ありがとうございます、無理せず更新いたします！ (2021年8月4日 23時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
ひだかくん(プロフ) - 高評価が一回しか押せないのがすごく悔しいです(ToT)廉君と主人公ちゃんがこれからどうなっていくのかなとか、きちんと思い出せるのかなとかめっちゃ気になります笑 作者さんも無理のないようにしてくださいね！ (2021年8月3日 23時) (レス) id: 10f3d7dc91 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - ミツキさん» ありがとうございます！まだまだ先は長いので、今後もどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年7月26日 15時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2021年7月24日 16時
