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病院の中には、いろいろな人がいる。
数日間歩き回ってみて、私はそんなことに気がついた。
とても具合が悪そうな人もいれば、
一見、とても元気そうに見える人だっている
そんな患者たちをぼんやりと眺めながら、
今日も私は、廊下を歩いてみる
廉さんは、なんの病気なんだろう。
歩きながら、知り合ったばかりの彼のことを考えた
廉さんとは本当にまだ少ししか話していないけれど、
なんだかやっぱり、他人の気がしなくて。
明るくて、元気に見える廉さんも、
とても苦しい一面を、持っているのだろうか。
「Aさん？」
ぼーっとしながら歩いていると、
私の思考を占領していた彼が、ひょこりと目の前に現れた
「あ、廉さん、」
「こんちは。また会えたね」
今日も微笑む彼に、また、私の頭が少し痛む
「実はちょっと。Aさんのこと、探してた」
「……どうして、」
「なんか、会いたかったから。」
廉さんが私の顔を、ちょっとだけ覗き込む
心臓の、今まで知らなかったところがどきどきする。
「………じゃあ、見つかって良かったですね、」
「ふは、せやな。おもろいっすね、Aさんて」
くしゃって目尻にシワを寄せて笑う彼
彼が笑った理由がわからなかったけど、
その笑顔を見ることができて、なんだか嬉しくて
「そーいえば。Aさんの部屋ってどこ？」
すると廉さんは、廊下をキョロキョロ見回しながら、
私にそんな質問をした。
「えっと。5階の、1番端っこ、です」
「あー俺あんま行ったことないとこや。ちょっと案内してくれたりしません？」
「、なんでですか、」
「部屋わかったら、いつでも会いに行けるやないすか。」
まだ、どきどきする。
廉さんの言葉と笑顔が、ぐさぐさと私の心に刺さって
どうしていいか、わからなかった。
・
「部屋まで、会いに来てくれるんですか。」
「おん。てかそう、今日はその話がしたかったんすよ」
結局、私の病室に向かってふたりで歩いていると、
廉さんはちょっとだけ改まって、その口を開いた
「会えたらいいなとか、そういうんやなくて。」
「これからは、ちゃんと決まった時間に約束して、Aさんと会いたいなって。」
どう思います？って、私に聞く彼
視線が交わってしまえば、
「……約束、私もしたいです、」
「お、よかった」
断る理由なんて、ないことに気がついた。
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詩愛(プロフ) - zzzさん» こんばんは！お久しぶりです！また読んでいただけて嬉しいですありがとうございます^^ 少しずつですがお話をまだまだ書いていますので、楽しんでいただけたら幸いです。こちらこそいつもありがとうございます！ (2021年10月30日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
zzz(プロフ) - 詩愛さん、こんばんは。大変ご無沙汰しておりましたが、詩愛さんの作品の香りを嗅ぎ付けてやって来てしまいました( ￣▽￣)まずは第一章お疲れさまでした。これから先の展開もドキドキさせていただきますね。いつもありがとう。 (2021年10月29日 19時) (レス) @page50 id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - ひだかくんさん» いつもありがとうございます！いろいろ気になることがたくさんありますよね……ぜひ今後の展開にも期待してくださいね。ありがとうございます、無理せず更新いたします！ (2021年8月4日 23時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
ひだかくん(プロフ) - 高評価が一回しか押せないのがすごく悔しいです(ToT)廉君と主人公ちゃんがこれからどうなっていくのかなとか、きちんと思い出せるのかなとかめっちゃ気になります笑 作者さんも無理のないようにしてくださいね！ (2021年8月3日 23時) (レス) id: 10f3d7dc91 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - ミツキさん» ありがとうございます！まだまだ先は長いので、今後もどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年7月26日 15時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2021年7月24日 16時
