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久しぶりに、3人でご飯を食べ終わる。
「ごちそうさま。今日もおいしかった」
「良かった、紫耀くんにそう言ってもらえて」
「すいませーん！！俺もいまーす！！」
紫耀くんとちょっと見つめ合えば、
すぐにブーブー言い出す優太
そんな様子が面白くて、私たちはさっきからずっと優太をからかっている
「岸くん、早くお風呂入ってきなよ」
「俺が風呂行ったらどうせイチャイチャすんだろ！」
「え、ただ後片付けするだけだけど。」
「なんかやだ！！後片付けってなんかやだ！！」
「俺ちょっと岸くんの想像力怖いかも……」
ふたりの掛け合いが面白くて、
元に戻ったこの生活を、心の底から歓迎したくなる
紫耀くんも優太も、楽しそう。
やがて優太はしぶしぶお風呂に入る支度をする
「マジですぐ出てくるから！！！！」
「お風呂くらいゆっくりしなよ。俺らもゆっくりするし」
「だからなんか！！言い方がやだ！！」
「ねえマジで怖いんだけど」
紫耀くんとふたりで、顔を見合わせて笑った
廊下の先で、やっと浴室のドアが閉まる音がして、
私たちの時間に、変わる。
「優太、全然怒ってなかったでしょ？」
「逆にいつも通りすぎてびっくりしたよ俺」
「ふふ、本当にね」
台所に並んで、食器を片付け始めるけど
いつかのように、どんどん距離を詰めてくる紫耀くん
「ねえ、お皿洗えない。近い」
「とか言って喜んでんじゃん。可愛い」
たしかに、自分の頬が緩み切っていることに気がついて、
慌ててあなたから、目をそらす
「……早く片付けようよ、」
「早く終わらせて俺とくっつきたい？」
「……一言も言ってないし」
「顔に出てるよ、わかりやすっ」
くすくす笑う、あなたの横顔
恋って、こんなに幸せだったんだ。
「ほい、これで最後」
「あ、ありがとう」
私の手からひょいっと食器を取って、布巾で拭く紫耀くんは、
いつも以上にちょっと、お兄さんに見える
綺麗に拭いてもらったお皿が、棚に戻されていった
「………じゃあほら、おいで。」
振り向いた紫耀くんが、甘い声で私を呼ぶ
それだけで心がきゅんっとうずいて、
好き、って。改めて思う
だけど、あなたの胸に飛び込もうとした瞬間、
優太が、お風呂から戻ってきた
「お邪魔しまーーーす！！！！」
「うわー、ないわ。」
嫌そうな顔をした紫耀くんを見て、
思わず、笑ってしまった夜。
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湊。(プロフ) - 初めまして。感想を書くのが初めてなので上手く伝えられないと思いますが読んでいただけると嬉しいです。しあさんの書く文章が言い回しが本当に好きです。こんな素敵な文を書く人がいるんだ、と本当に感動しました。この物語としあさんに出逢わせてくれてありがとう。 (2023年3月14日 21時) (
レス) @page27 id: 3a1c3da159 (このIDを非表示/違反報告)
如月すい - 完結おめでとうございます。3人の交差する思いに時に涙しながら読ませていただきました！これからも素敵な作品を作ってください❤️ (2022年10月27日 18時) (レス) @page27 id: 76527d2194 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - zzzさん» いつもありがとうございます！素敵な作品にだなんて言っていただけて本当に幸せです、ありがとうございます。ぜひまた読み返してみてください！またよろしくお願いいたします^^ (2021年7月15日 16時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - かいとんさん» ありがとうございます！！いろいろな感情になっていただけたみたいで、とっても嬉しいです。これからものんびり頑張りますね！本当にありがとうございました^^ (2021年7月15日 16時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - hasさん» はじめまして！いつもお読みいただきありがとうございます！今後もどうぞよろしくお願いいたします。またコメントお待ちしております^^ (2021年7月15日 16時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2021年5月15日 9時
