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次の日、ちょっとばかり寝坊をした私
そういえば昨日、夜遅くまで海人と居たな。なんて、
そんなことを思い出して、
受験が終わったことを思い出した。
起きてすぐに確認したケータイには、
当たり前のように君からのメッセージ。
「お昼過ぎに行くね〜」
どこで、とか、何時がいい、とか。
そんなことを言わなくても、もう私たちの中にあるほぼ毎日の約束。
嬉しくて、笑い出しそうな心を抑えながら、
私も、今日という日を始めることにした。
「海人？何してるの？」
「あ！A！あ、あ〜、やられちゃった、」
約束通り、お昼過ぎにやってきたベンチ
そこに先に座っていた海人は、何やらケータイの画面を熱心に覗き込んでいる
「……ゲーム？」
「そう、最近始めたんだけどさぁ。これが面白くて」
君のとなりに腰を下ろして、そのケータイをちょっとだけ見てみると、
あれ、これ、
「普段全然ゲームなんてしないんだけど、受験終わった瞬間にさ、なんかめっちゃ遊びてー！ってなって」
「うん、」
「その時に、これがたまたまストアの一番上にあったんだよね。っていう」
Aもやる〜？なんて、君のぽわんとした声が聞こえる
だけどなかなか答えない私を見て、海人は少し、首を傾げた
「A？あ、ごめん、ゲーム嫌いだっけ」
「全然！そうじゃなくて、」
こんな偶然って、本当にあるのだろうか。
「私も、このゲーム先週始めたの。」
間違いない。これはそのゲームだ。
受験が終わって、遊びたくなった。その理由まで同じ
ぽかんと開いた海人の唇が可愛くて、
思わず、笑みが溢れた。
やっぱりこれって、偶然なんかじゃなくて、
きっとずっと。運命だったんだね。
「………まじで、俺らやばいね。」
「ね、ここまで一緒だと、」
「もうさぁ、もともとひとりだったんじゃないかな、レベル」
さっきよりも近付いた距離が、幸せで、
だけど少しだけ切なくて、もどかしい。
「あー、じゃあこれ対戦できたりすんのかな」
「できると思う！する？」
「しよ！！俺めちゃくちゃ弱いけどね。」
「私もかなり弱いから大丈夫」
笑って、輝いて。
私たちの、大切な時間。
こつんとくっつけたケータイと肩
一喜一憂しながら、私たちは時間を分け合い、
同じ感情が、花開く。
その日、
私たちは気が済むまで、ケータイゲームで遊んでいた。
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詩愛(プロフ) - かいとんさん» ありがとうございます！お読み頂けて光栄です！またよろしくお願いいたします^^ (2021年3月19日 15時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
かいとん - 完結おめでとうございます！凄く暖かくわくわくする物語でした。高橋担なので需要しかないお話でした……！これからも頑張ってください！ (2021年3月18日 23時) (レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - ひまわりさん» お久しぶりです〜！お読み頂いてこちらこそありがとうございました！あまり出来に自信がないのですが、そう言って頂けて嬉しいですT_T 今後もどうぞよろしくお願いいたします！ありがとうございました！ (2021年3月12日 17時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 詩愛さんお久しぶりです！以前リクエストさせて頂いた歌を基に物語を書いてくださってありがとうございます！！とっても嬉しいです！また海人くんの物語楽しみにしています！ (2021年3月12日 1時) (レス) id: 1474a1813f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2021年3月2日 14時
