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そして迎えた、次の日の朝は、
いつもより目覚めが、悪かった。
時計を見れば、玄樹たちの来るぎりぎりの時間で、慌ててベッドから抜け出す
なんとなく今、玄樹には部屋に来てほしくなかったから。
急いで着替えて準備して、部屋を飛び出した瞬間、
「あ、おはようA」
部屋の前で君と、鉢合わせてしまった
「……お、はよ、」
狭い廊下、思ったよりも距離が近くて心臓が苦しくなる
手が、触っちゃいそう。
「………海人は、来てる？」
「………下にいるけど、」
心拍数を誤魔化すように、目をそらした私
慌てて海人のことを聴けば、玄樹はそう答えた
「そ、っか。じゃあ行こう、」
君の横をすり抜けて、階段を降りようとすると、
「ねえA、なんでそんなに海人のこと気にするの」
君が低く呟いて、私の手を掴み、引き寄せた。
急に後ろに引っ張られて、思わずよろけた私の身体
そのまま、とん、と背中が、壁に当たる
「………答えて。なんで？」
玄樹が一歩、私に近寄って、距離を壊し始めて、
「なんで、って、だって、」
「今、Aの目の前にいるのは俺だよ。」
「………俺のこと、見ろよ。」
必死に背けていた視線が、君の瞳に吸い込まれる
急に、余裕がなさそうに、
そんな男の子らしい顔、しないでよ。
せっかく知らないフリしてるのに、
気が付かせるようなこと、しないでよ。
「玄樹、どうしたの今日、」
私の言葉に、君がそっと、瞬きをする
答える代わりに、なぜか、
ぐっと近付く、私たちの距離。
何が、起こってるの、
震える私の肩に、玄樹の指が触れた、その時、
「玄さん〜？A寝てんの〜？」
下の階から、何も知らない可愛い声が聞こえる
瞬間、今度は玄樹が私から目をそらして、
「今行くよ」
淡々と、そんな返事を投げ返した
「行こう、A。」
「うん、」
私からそっと手を離し、階段の下へと消えていく君
ねえ、今、
何を、しようとしてた？
熱い頬、君の体温が残る手のひら
突然すぎるよ、私たち、今までずっと、
幼馴染の距離を、守ってきてたのに。
混乱したままの頭で階段をおりると、玄関のところで玄樹と海人が待っていた
「Aおっそ！何してたの！」
「うん、ごめん、」
今日も明るい海人の横、
君の目はいつもより、鋭かった。
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詩愛(プロフ) - 0129さん» あけましておめでとうございます！いつもありがとうございます！まだまだたくさん書きますので今年もどうぞよろしくお願い致します^^ (2021年1月12日 19時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
0129 - 結構遅いけど、明けましておめでとうございます！今年も詩愛さんの作品をたくさん読むのが楽しみです！！ 続き、楽しみにしてます！ (2021年1月12日 2時) (レス) id: a2fc4a9d11 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - (名前)ruuuukuさん» ありがとうございます！ぜひ最後までよろしくお願いいたします^^ (2021年1月7日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ruuuuku(プロフ) - これからどうなるかドキドキです！更新いつも楽しみにしてます！！ (2021年1月6日 21時) (レス) id: d18f02a9e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2021年1月3日 15時
