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そんな放課後の次の日の朝は、少し心配をしていたけれど、
私たちは何もなかったかのように、またいつものように楽しく一緒に登校をすることができて。
私は、あの時に感じた海人と玄樹の間の微妙な空気を、気のせいだったと思うことにしていた。
だけど、玄樹の人気が出てき始めたのは、
全然、気のせいなんかじゃなかった。
「じゃあまた放課後ね」
「うん、A、今日もがんばろうね」
朝、一緒に登校してきた玄樹と、教室の前で別れる
海人とは学年が違うから昇降口でお別れだけど、君とはこうしてちょっとだけ長くいられるから、
なんだか少し、特別感があるんだ。
玄樹が微笑みながら手を振って、ゆっくり離れていく
その様子を見送って私も教室に入り、席についた
するとその途端、この前玄樹の話をしていた女の子たちが、一気に私のところに駆け寄ってくる
「Aちゃん……！」
「え、どうしたの、」
わかってる。なんとなく理由はわかってるけど、
つい、確かめてしまった。
「Aちゃんって、岩橋くんと！仲良いの？？」
ほらやっぱり。そうだと思った。
少し顔を赤らめながら、興奮した様子で私の方に身を乗り出す女の子たち
正直、玄樹とはずっと一緒にいるし、時間の問題だろうなとは思っていた。
だけどいざこうなってみると、
なぜだかすごく、寂しくて。
「……あー、うん。仲は良い方かな。」
「なんだ〜そっか！羨ましい！！」
そこで私は、″幼馴染″、その言葉を、使うことができなかった。
玄樹はいつだったか、私との関係を幼馴染だと言っていたけれど、
なぜか私には、そんな風に言ってしまうことができなくて。
「ねえねえAちゃん、岩橋くんって彼女とかいるのかな？？」
突然聞かれた、そんな質問
なぜか、その言葉に動揺した。
「いない、んじゃないかな、」
「え！そうなんだ！じゃあチャンスあるね、うちら！」
きゃーっと騒ぎ出した女の子たちの、可愛く染まったピンク色の頬
私もこんな風に、可愛く恋を認めてしまいたい。
そんなことを急に思って、私はまたしても心がぐらつくのを感じた。
やっぱり私にとって、玄樹は特別な存在だよ。
幼馴染だから、とか。ずっと一緒に居たから、とか。
そんな気持ちだけで、済ますことができないほど。
目の前の女の子たちは、私とは対照的に、
とっても、幸せそうだった。
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詩愛(プロフ) - 0129さん» あけましておめでとうございます！いつもありがとうございます！まだまだたくさん書きますので今年もどうぞよろしくお願い致します^^ (2021年1月12日 19時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
0129 - 結構遅いけど、明けましておめでとうございます！今年も詩愛さんの作品をたくさん読むのが楽しみです！！ 続き、楽しみにしてます！ (2021年1月12日 2時) (レス) id: a2fc4a9d11 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - (名前)ruuuukuさん» ありがとうございます！ぜひ最後までよろしくお願いいたします^^ (2021年1月7日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ruuuuku(プロフ) - これからどうなるかドキドキです！更新いつも楽しみにしてます！！ (2021年1月6日 21時) (レス) id: d18f02a9e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2021年1月3日 15時
