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その後も、私と玄樹をなかなか顔を合わせる機会がない
そんな状態のまま、夏休みが始まり、
夏の野球大会が目の前に迫ってきた。
大会の日までは、私たち吹奏楽部も少しばかり練習日数が増えて、
私と海人も、なんだかんだ忙しい日々を送っていた。
大会、前日の夜
「玄さん明日は頑張ってね〜」
3人のグループチャットに、海人がメッセージを送ってくる
それを見て、少しだけ、また明るい気持ちになることができた。
「玄樹、頑張ってね」
「ふたりともありがとう。応援よろしくね」
私の送ったメッセージの直後に、玄樹から返信が返ってくる
可愛い猫のスタンプまで送られてきて、思わず微笑んでしまった
玄樹の試合を、初めて観に行ける。
ケータイをそっと手で包んで、その喜びをそっと、しっかりと心に染み込ませた。
次の日、大会当日の朝
ちょっとだけ早起きをした私の部屋に、野球着を着た玄樹がやってきた
「おはようA」
「え、玄樹、」
キャップの下から覗く優しい目に久しぶりに見つめられて、顔が熱くなる
「どうしたの？もう行かなきゃじゃない？」
「うん、そうなんだけど。ちょっと顔見てから行きたかったから。」
「そ、っか、」
そんなセリフを聞かされて、今度は全身がじわりと熱くなってきた
ずるいよ、玄樹。
「………今日、頑張ってくるね。」
「………うん、私もしっかり応援するから」
「ありがと、心強いよ」
玄樹は嬉しそうににっこり笑って、私に手を振る
「………じゃあ、行ってきます。」
「いってらっしゃい、玄樹」
出て行く玄樹、ドアがパタリと閉まった
君の香りが、そこに残っていて、しばらくその余韻に浸る
玄樹のかっこいい姿、たくさん見られるのかな。
わくわくしながら私も朝ご飯を食べて、支度を済ませた
「おはよう海人！」
「おはよ、あれ、なんか今日元気だね」
「え、うん、大会だし。」
準備をし終えて外に出ると、家の前で待ち合わせた海人にすぐに追及される
あれ、もしかして。
「海人、玄樹に会った？」
「え、玄さん？なんで、会ってないけど」
気になって海人に質問すると、そんな答えが返ってきた
じゃあ玄樹、私だけに会いにきてくれたのかな。なんて、
今日も私は、君の言動に揺さぶられる。
「………変なの。」
海人が小さく、呟いた。
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詩愛(プロフ) - 0129さん» あけましておめでとうございます！いつもありがとうございます！まだまだたくさん書きますので今年もどうぞよろしくお願い致します^^ (2021年1月12日 19時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
0129 - 結構遅いけど、明けましておめでとうございます！今年も詩愛さんの作品をたくさん読むのが楽しみです！！ 続き、楽しみにしてます！ (2021年1月12日 2時) (レス) id: a2fc4a9d11 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - (名前)ruuuukuさん» ありがとうございます！ぜひ最後までよろしくお願いいたします^^ (2021年1月7日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ruuuuku(プロフ) - これからどうなるかドキドキです！更新いつも楽しみにしてます！！ (2021年1月6日 21時) (レス) id: d18f02a9e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2021年1月3日 15時
