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学校に着いて、玄樹と海人と別れる
ひとりで教室に踏み込むと、やっぱり女子たちの視線が鋭く私に突き刺さった
なんだろう、やっぱりいつまでも玄樹たちと居るから、なのかな。
別にそんな風に見なくたって、私と玄樹には、
何にも、ないのに。
自分でそんな風に思って、自分で少しばかり傷付く
そうだよ、何もない。私たちには。
これまでもそうだったし、これからも、きっとそう。
「ほんと最低だよね」
「ねー、ありえない」
席に着く直前、すれ違った女子たちがわざと声を大きくする
玄樹と海人と幼馴染である限り、誰かしら私をよく思わない子たちは居て。
多少の悪口に耐性はついているはずなんだけど、今日はなんだか、いつもよりきつい
もし玄樹と海人と、幼馴染じゃなかったなら。
私はこんな風に陰口をいわれることもなかったし、
こんな風にふたりとの距離感を大事にすることも、
こんな風に、気持ちを誤魔化すことも、なかったのに。
だけど、きっと、
私たちが幼馴染じゃなかったら、玄樹は、
私とここまで、
一緒に居てくれなかったんだろうな。
すべての原因はこの関係にある
いいことも、悪いことも。どっちの原因も、
この私たちの、3人で過ごしてきた時間にあるんだ。
「A」
放課後になって部活に向かう途中の廊下、いつものように海人がそこに居た
「あ、海人」
「待ってたよ〜部活行こ」
「うん、ありがとう」
ふたりで並んで歩く
海人は遠慮がちに口を開いた
「………今朝の玄さん、いつも通りだったね。」
「ん〜、そうだね」
「なんか、昨日のこととか。ふたりで話したの？」
海人にそんなことを聞かれて、思い出す言葉たち
別に君は、私と海人の間に何があってもいいって。そんなようなこと、言ったよね。
「………あ、ごめん。聞いたらまずかった…よね」
「ううん、私こそごめん。ちょっと今は、言いたくない」
「そっか」
「ごめんね、海人にはいつも迷惑かけてばっかり」
「平気だよ、別に。」
海人は、無理に明るい声でそう返事をする
その横顔は、やっぱり何かを諦めているようで。
私が、自分の手で私たちの関係を壊しているような気がして。
こんな気持ち、
捨てちゃった方が、いいのかな。
そっとため息をついた私のことを、
海人はじっと、見つめていた。
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詩愛(プロフ) - 0129さん» あけましておめでとうございます！いつもありがとうございます！まだまだたくさん書きますので今年もどうぞよろしくお願い致します^^ (2021年1月12日 19時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
0129 - 結構遅いけど、明けましておめでとうございます！今年も詩愛さんの作品をたくさん読むのが楽しみです！！ 続き、楽しみにしてます！ (2021年1月12日 2時) (レス) id: a2fc4a9d11 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - (名前)ruuuukuさん» ありがとうございます！ぜひ最後までよろしくお願いいたします^^ (2021年1月7日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ruuuuku(プロフ) - これからどうなるかドキドキです！更新いつも楽しみにしてます！！ (2021年1月6日 21時) (レス) id: d18f02a9e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2021年1月3日 15時
