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「じゃあ、また明日ね」
部活から帰ってきて家の前、海人に向かって玄樹が手を振った
海人もそれにひらりと振り返して、家へと入っていく
「A、このあと何するの？」
「え？この後、この後は……ちょっと勉強？」
ふたりきりになった途端、玄樹が私に聴いてきた
なるべく悟られないように、なるべく普段通りに、返事をする
「あ、じゃあ忙しいか。」
「うん、ちょっと、ね」
「わかった！じゃあまた明日ね」
「うん、また明日…」
家の中に入っていく玄樹
ちょっと寂しいけど、しょうがない
私も自分の家に帰り、部屋ですぐに着替えを済ませた
今からのことは、玄樹に知られちゃだめだから。
「海人？入っていい？」
「いいよ〜」
海人の部屋のドアを、久しぶりに開ける
その瞬間、中からふわっと海人の香りがした
「いらっしゃい！」
「お邪魔します、」
見上げた海人の顔は、なんだかとっても嬉しそう
それなのに、少し悲しそうにも見えてしまった
促されて部屋の真ん中に座り込むと、その正面に海人も座る
「で？何があったの」
「あ、あー、うん、」
「嬉しいこと？悲しいこと？」
「うーん、どっちも。」
「なんだそれ！」
海人のその笑顔は、昔からずっと可愛いままだ。
「……あのね、玄樹に急に手繋がれて。」
「……それで？」
「いや、それだけだけど、玄樹、どういうつもりなのかな、って」
今度は、はあっとため息をつく海人
「Aは意識しすぎじゃん？幼馴染なんだから、そんなこと昔はしょっちゅうあったでしょ」
その言葉に、殴られたような衝撃が走る
やっぱり、そう。そうだよね。
私たち、幼馴染だもんね。
「………」
何も言わない、海人
その視線が痛くて、私は無理して笑ってみせた
「あーあ、玄樹との幼馴染、辞めたいなぁ」
冗談っぽく放ったその言葉に、海人は目を伏せる
「………ねえ、Aはさ。歳下、って。恋愛対象にならないの？」
「え？なに、急に」
「………いや？聞いてみただけ。」
驚いて海人の方を見るけど、目が合わない
なんだろう、なんだか、
海人のその表情が、見ていてつらかった。
「海人どうしたの？」
「……あのさ、俺、」
海人と目が合った、その瞬間、
「海人。俺だけど、今いい？」
ノックと共に、廊下から玄樹の声が聞こえた
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詩愛(プロフ) - 0129さん» あけましておめでとうございます！いつもありがとうございます！まだまだたくさん書きますので今年もどうぞよろしくお願い致します^^ (2021年1月12日 19時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
0129 - 結構遅いけど、明けましておめでとうございます！今年も詩愛さんの作品をたくさん読むのが楽しみです！！ 続き、楽しみにしてます！ (2021年1月12日 2時) (レス) id: a2fc4a9d11 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - (名前)ruuuukuさん» ありがとうございます！ぜひ最後までよろしくお願いいたします^^ (2021年1月7日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ruuuuku(プロフ) - これからどうなるかドキドキです！更新いつも楽しみにしてます！！ (2021年1月6日 21時) (レス) id: d18f02a9e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2021年1月3日 15時
