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結局その日は、玄樹と一緒に、夜ご飯を食べて
夜眠る直前まで、ずっと。
玄樹のことで、頭がいっぱいだった。
解消できない、心の中のもやもやしたもの。
玄樹は、私と幼馴染でいたい、んだよね。
それなのに、あんな風に手を繋いだりなんかして、
そんな様子に、ちょっとだけ、期待をしてしまう。
「Aおはよ」
「おはよう、玄樹。海人も」
「おはよ〜〜」
だけど次の日、玄樹はいつも通り
私に向かっていつもみたいに柔らかく笑って、声をかけて。
昨日突然繋がれたその右手をじっと見つめると、その温もりを思い出して寂しくなった
「てかさ〜今日数学の小テストあるんだよね〜。」
「そうなんだ、範囲どこ？」
「え、なに、玄さん教えてくれんの？！」
「いや〜、俺は無理かな。」
小さかった頃は、かけっこで褒められた〜！とか、そんな話をしていた通学路
だけど今は、小テストの話なんかしていて、時の流れを、感じてしまう
3人で歩く道は本当にいつも明るくて、なぜだかそれだけでも、涙が溢れそうで。
「じゃあ、また放課後ね、A」
「うん、あとでね、」
教室の前の廊下、玄樹と別れる時にまた、
教室の内側から、女の子たちの視線が、私を鋭く突き刺していた。
そして放課後、音楽室に向かう廊下の途中で、海人が私を待っていた。
「A、待ってたよ〜」
「珍しいね、どうしたの？」
「いや、どうしたの、じゃないでしょ。なんか言いたいことありそうだったから。A」
「私？」
「そう、」
海人はそこで少し目を伏せて、
「…………玄さんと、なんかあった？」
と、小さな声で、私の心の、1番もやもやしたところにまっすぐに入ってきた
「………あ、うん、」
「ですよね〜！わかりやすすぎ、」
そう言って笑う海人は、不自然な表情で
ねえ海人、一体どんな気持ちで、
こんな話を、自分からしたの。
「………なんか、Aが元気ないと調子狂うんだよ、やめてくんない？」
「そんなこと言われても、」
「だから！……なんか悩んでるなら。俺が相談乗るから。」
ねえ、本当にどうして。
「………大丈夫だから、俺は。ね？」
海人はその大きな瞳で私をじっと見下ろす
本当に、背が伸びたね。
私は、複雑な気持ちのまま、
海人に少し、相談してみることにした。
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詩愛(プロフ) - 0129さん» あけましておめでとうございます！いつもありがとうございます！まだまだたくさん書きますので今年もどうぞよろしくお願い致します^^ (2021年1月12日 19時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
0129 - 結構遅いけど、明けましておめでとうございます！今年も詩愛さんの作品をたくさん読むのが楽しみです！！ 続き、楽しみにしてます！ (2021年1月12日 2時) (レス) id: a2fc4a9d11 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - (名前)ruuuukuさん» ありがとうございます！ぜひ最後までよろしくお願いいたします^^ (2021年1月7日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ruuuuku(プロフ) - これからどうなるかドキドキです！更新いつも楽しみにしてます！！ (2021年1月6日 21時) (レス) id: d18f02a9e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2021年1月3日 15時
