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君を、意識しない。
私たちのことを考えたら、きっとそれが1番いい
そう思った私は、また気持ちを、必死に誤魔化し始めた
「久しぶりにうちで晩ご飯食べようよ」
ある土曜の夕方、玄樹から、私と海人に向けてメッセージが送られてくる
すぐに海人が、いいよ〜。と返事をして、私も今から行くね、と返信をした
玄樹への想いと、海人への少しの後ろめたさ。
どうしたら解消されるのか、わからない感情たち。
私は軽く髪を整えて、玄樹の家へと向かった
「A〜、やほ」
玄樹の家のリビングには、自分の家のようにくつろいでいる海人がいて、
私を見ると、目を細めて手を振る
「玄さん〜、先輩来たよ」
「その先輩って、やめてよ」
「あ、今日は言い返すんだ。」
海人は、それでこそAだ、って、嬉しそうに微笑んだ
私もしかして、海人に心配かけてた？
″あまり聞きたくない″、そう言った彼の、伏せられた視線を思い出す
「A、いらっしゃい。」
「あ、呼んでくれてありがと、玄樹」
「ううん、俺が久しぶりに一緒にご飯食べたかったし。むしろ来てくれてありがとう」
廊下から現れた玄樹は、にこっと笑ってソファに腰掛けた
「………でもなんかさぁ、玄さんの家来んのたしかに久しぶりだよね。」
「そうだね、昔はよくお邪魔してたけど」
海人の発言に私も同意すると、玄樹がちょっとだけ、寂しそうに笑う
「………もう子どもじゃないからね、俺らも。」
ぽろりと溢れた、君の言葉
また3人の間に、なんとも言えない空気が流れた
私たちは、ただ純粋に、
昔のようには、察し合えなくなっている。
「………そうだよね。」
海人も、無理して笑って、頷いて。
だけどまだ何も言えない私
玄樹がまた、口を開いた
「………でも俺ら、大人になっても、」
「いつまでも。このままの関係でいたいね。」
玄樹は、ね？と首を傾げるけど、
私は、頷くことも、できなかった。
だってそれって、
ただの、ただの幼馴染じゃん。
ずっとこのままの関係。ずっと。
私たちはやっぱり、長い時間をかけて作り上げてきたこの近いようで遠い距離を、
壊すことが、できない。
玄樹に恋をする、ということは、
君が守りたがっているこの心地良さを、
君から、奪うことになるのかもしれない。
海人が心配そうに、私を見ていた。
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詩愛(プロフ) - 0129さん» あけましておめでとうございます！いつもありがとうございます！まだまだたくさん書きますので今年もどうぞよろしくお願い致します^^ (2021年1月12日 19時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
0129 - 結構遅いけど、明けましておめでとうございます！今年も詩愛さんの作品をたくさん読むのが楽しみです！！ 続き、楽しみにしてます！ (2021年1月12日 2時) (レス) id: a2fc4a9d11 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - (名前)ruuuukuさん» ありがとうございます！ぜひ最後までよろしくお願いいたします^^ (2021年1月7日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ruuuuku(プロフ) - これからどうなるかドキドキです！更新いつも楽しみにしてます！！ (2021年1月6日 21時) (レス) id: d18f02a9e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2021年1月3日 15時
