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学校に着いて、授業を受けている時も、
お昼休みにご飯を食べている時も、
私の頭の中は、誰かが塗りつぶしてしまったみたいに、君のことでいっぱいで。
放課後、音楽室に向かう途中の廊下で、海人と鉢合わせた時も、
「A授業おつかれさん！」
「ありがと、」
雑な返事を、してしまった。
2人で音楽室に入って、部員たちと挨拶を交わす
海人に、知られないようにしよう。
最初はそう思っていたのに、ひとりでグラウンドの君を見下ろしながら練習をしていると、
ああ、好きだ。と、感情が波のように押し寄せてきてしまって。
急いで玄樹から目をそらして、息を整える
こんなの良くない。一度、離れてみよう。
私は楽器を側の机に置いて、音楽室を出た
廊下を少し歩いて、トイレで前髪を直し、また廊下に出ると、
「あれ、A先輩じゃん。」
そんな声と共に、廊下の反対側から、海人がにこにこと現れた
いつも見るその可愛い笑顔に、また想いが溢れてしまいそうになって
「………」
「………え、突然後輩ぶらないで！って、怒ってよ！」
黙ったまま見上げる私の視線に、たじろぐ海人
言ってしまいそうだ、1番、守りたい人に。
「………A？おーい。どした？」
海人が心配そうにかがんで、私の目の前で手を振る
溢れてしまう、急いでその場を離れようとするのに、足が動かない
「………なんか、悩み事？」
海人の柔らかく温かい眼差し
ずっと。小さい頃から見ていたその深い瞳の奥に、
甘えて、しまいたくなった。
「………海人、どうしよう、」
名前を呼ぶと、ん？って少しだけ海人の眉毛が上がる
どうしたらいい、この気持ちは。
これからどう、玄樹と向き合っていけばいい。
鈍った思考回路で、君への想いを、言葉にしようとする
「………あのね、私、もしかしたら玄樹のこと、」
「え、ねえ待って。」
だけど海人は、
私の想いを、形にさせてくれなかった。
すっと伏せられたその視線、なぜか泣いてしまいそうになる
海人は私から目をそらしたまま、
「………それ。俺あんまり聞きたくないかも。」
そう言って、唇を噛んだ。
「………ごめん、海人」
「………うん。」
やっぱり、そうだよね。
この関係を崩すようなことは、
私たちには、できない。
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詩愛(プロフ) - 0129さん» あけましておめでとうございます！いつもありがとうございます！まだまだたくさん書きますので今年もどうぞよろしくお願い致します^^ (2021年1月12日 19時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
0129 - 結構遅いけど、明けましておめでとうございます！今年も詩愛さんの作品をたくさん読むのが楽しみです！！ 続き、楽しみにしてます！ (2021年1月12日 2時) (レス) id: a2fc4a9d11 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - (名前)ruuuukuさん» ありがとうございます！ぜひ最後までよろしくお願いいたします^^ (2021年1月7日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ruuuuku(プロフ) - これからどうなるかドキドキです！更新いつも楽しみにしてます！！ (2021年1月6日 21時) (レス) id: d18f02a9e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2021年1月3日 15時
