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玄樹を守る私、それから私たちの弟の海人。
そんな私たちの関係性は、小学校を卒業するまで少しも変わらなかった。
そして、私と玄樹は、中学生になる。
幼馴染、って、どうなんだろう。
小学校を卒業したら、どういう関係になるのかな。
中学に入って、もし玄樹と疎遠になってしまったら。
それが、何よりも怖かった。
「A、あとで玄樹くんのお家にお邪魔させてもらうことになったぞ」
「入学のお祝いパーティーですって！」
入学式の帰り道、玄樹の両親と話していた私の親が、にこにこと笑う
「ほんと！やった！玄樹ママありがとう！」
「いいえ〜ご馳走作って待ってるわね！」
玄樹も、微笑みながら私に向き直った
「Aが来てくれるの、待ってるね。」
「うん！着替えたらすぐに行くね！」
この後も玄樹と居られることが、
私はとっても、嬉しかったんだ。
「ふたりとも、中学校入学おめでとう！！」
「「かんぱ〜い！！」」
あっという間に始まったパーティー
私たちは玄樹の家のリビングで、コップをかちんとぶつけ合った
ご飯を食べようとお箸を持ったその瞬間、突然玄関で音がして、
誰かがドタドタとこちらに駆けてくる
みんなで廊下を振り向くとそこに、
「………え、海人、どうしたの？」
泣き顔の海人が、立っていた
海人は私と玄樹のところへ駆け寄ってくると、
「………俺も、Aちゃんと玄樹くんと一緒に中学校行きたい」
ひとりの登校は嫌だ、なんて言って、ぽろりぽろりと涙を流す
思わず顔を見合わせた私と玄樹
「………ねえ海人、あと一年待てばまた一緒に学校行けるようになるから。ね？」
「そうだよ、来年からはまた俺たちと行こうよ」
「そう、だけど、俺、俺も！はやく、中学生になりたい！」
本当に可愛い、私たちの弟。
「……よし、じゃあ海人。今日、泊まっていきなよ。Aも。今日は3人で寝よう？」
少し考えた後の玄樹の誘いに、海人は顔を上げる
「……玄樹くん、いいの？」
「いいよ。だけどその代わり、明日から泣かないで学校行こうね」
「うん、わかった！もう泣かない！」
すぐに涙を引っ込める海人
玄樹は、いい子、と海人の頭を撫でる
その日私たちは、
玄樹の家のリビングで、3人で眠りについた。
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詩愛(プロフ) - みあさん» ありがとうございます！引き続きよろしくお願いいたします（ ; ; ） (2020年12月30日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます！詩愛さんのお話大好きです！ (2020年12月29日 15時) (レス) id: c7a9af2edd (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - いわちラブさん» ありがとうございます！ぜひ続きも楽しみにしていてくださいね^^ (2020年12月7日 0時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
いわちラブ(プロフ) - 三角関係いよいよ始まりそうな予感でドキドキします！BL以外でこんなドキドキするの久しぶりです笑 (2020年12月4日 8時) (レス) id: 4b72fc3740 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 0129さん» 可愛く描けてますか？嬉しいですありがとうございます！引き続きよろしくお願い致します^^ (2020年11月26日 0時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年11月18日 15時
