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「うわ、うまそ」
「でしょ？」
廉くんは私が持ってきたお菓子に目を輝かせる
私たちはそれぞれひとつずつ取って、同時に一口食べた
「………どう？」
「………いや、これはうまいわ」
「よかった、廉くんも好きな味？」
「おん、うまいうまい」
廉くんが喜んでくれて、私まで嬉しくなる
しばらくふたりでお菓子を楽しんでいると、廉くんがふと、私の部屋にある小さめのソファに目を止めた
「なぁ、あれって、あれやろ？座り心地めっちゃいいやつ」
「あ、すごい。そうだよ、最近話題だよね」
やっぱそっかぁ、と、君はどうやらそれに興味があるみたい。
「流行最先端やん、すげえ」
「私は流行るちょっと前に買ったんだけどね。廉くん、座りたい？」
「ん、座りたい。」
君の速すぎる返答に、ふたり同時に笑う
私がいいよって言い終わらないうちに、廉くんはソファにそっと近付いて、
ふわりと、そこに体を落ち着けた
「……うーわ、なんやこれ。ふかふかすぎるやん。」
「でしょ？気持ちいいよね」
私もなんとなく立って、廉くんの目の前に行く
廉くんがあまりに幸せそうに目をつぶってソファに沈んでいるから、なんだかその表情をずっと見ていたくなって
ソファの正面、床の上に、君と向かい合わせで座り込んだ
「……ええなぁ、これ」
「気に入った？」
「おん、めっちゃいい感じ。」
その時君が、ゆっくりと目を開けて、
少し下から君を見上げる私と、その視線が交わって。
なんとなく、空気が変わったのを感じた。
君の目が、細くなる。
「………なぁ、Aちゃん」
「………初めてちゃん付けで呼ばれた」
「嫌やった？」
「廉くんが呼んでくれるなら、どんなのでも嬉しい」
「……あー、もうマジで。俺はAのそういうとこ、ほんまに好きよ」
息がつまって、思わず目をそらした私に、廉くんがフッと笑う
「ほんまにさぁ、自分どこまで可愛くすれば気が済むん？」
「廉くんもかっこいいよ」
「わかったわかった！！わーかったから、」
「………こっち、向けって。」
突然落ちた君の声のトーン
思わず見上げてしまう
絡み合う視線が、お互いを強く引き寄せて。
ソファに座ったまま、
少し高いところから近付く、君の香り
君がそっと私の顎を引き寄せ、
唇が、重なった。
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詩愛(プロフ) - janiizさん» はじめまして！お読み頂きありがとうございます〜！繋がりに気がついて頂けて何よりです^^ そう言って頂けてとても幸せです私はT_T 今後もどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年5月28日 0時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
janiiz(プロフ) - はじめまして！私は最初、海人くんとの海のお話を読んでいたので、繋がっていることに気づいた時は凄く驚いきました！！どのお話も本当に面白くて、感動して最高です！詩愛さんのお話大好きです！これからも頑張ってください！ (2021年5月25日 19時) (レス) id: ee18d358d6 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - しぃたんさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！またよろしくお願いいたします^^ (2021年1月17日 10時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
しぃたん(プロフ) - もう、めっちゃ泣きながら読んでました。続き読んでみたいです。 (2021年1月16日 23時) (レス) id: 92dc000457 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - lemon09さん» ありがとうございます！笑 今日はゆっくり休んでくださいね！ (2020年12月20日 11時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年9月29日 22時
