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・
苦しい
その感情だけが胸の中にうずまいて、私を逃がさない
私たちに何があったの、
君の気持ちに何があったの、
まだ怒ってるの？
それとももう何とも想っていないの？
何もわからなくて、それでもひとつだけわかることは、
このままじゃ、私たちは離れていくばかりだ、ということ。
それだけは絶対に嫌だよ、君だけは手放したくないよ
だけど、
君は、今の君は、
本当に、私と同じ、気持ちなのかな。
授業中、私の心をぐちゃぐちゃにしていく思考回路
私たち、まだ始まったばかりだよ。
次の夏も、まだ来てないよ。
何も言わずに、離れていかないで。
私は何もわからないから、
せめて一言でいいの、
君を、教えてほしかった。
・
その日の放課後
「今日の放課後Aたちの教室で残ろーぜー」
帰りのホームルームの時、そんな連絡がグループで回ってきて、
みんなが続々と返事をしていく
私はそのみんなの反応を、冷めきった気持ちで見ていた
やっぱり弱いな、私って。
親の言いなりになんかならない、なんて強がってみて、
廉くんと一緒に居たい。その気持ちだけで反抗したけど、
廉くんに自分から声をかけることも、怖くてできなくて、
親にぶつかるような勇気も、持ち合わせていなかった。
弱いんだ、私は。
「「さようなら〜」」
いつの間にかホームルームが終わる
ぞろぞろとクラスメートたちが教室を出ていく
………私も、帰ろう。
ほらね、結局は親に逆らえない。
ほらね、結局自分から君との距離をとる。
君に、会いたくない。
嘘。本当はすごく、会いたい。
ひとりで教室を飛び出し、廊下を歩き始める
だけど、すぐにその足が止まった
廊下の向こうから、
気怠そうに歩いてくる君の姿が、見えたから。
だんだんと近づく距離
朝の、君の冷たい態度を思い出した
君は私の正面で立ち止まる
「………帰んの？」
君の少し高い声
息が、苦しい
「………うん、帰る」
ねえ、いつもみたいに、
”じゃあ俺も帰る“って、そう言って、
一緒に、居てよ。
君のひんやりとしたその瞳の中、
そこに私は、優しい光を探そうとした
なのに、
「………じゃ、また。」
君はそう言って、私の横をすり抜ける
ああ、やっぱり、
会いたく、なかった。
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詩愛(プロフ) - みあさん» 遅くなってしまってすみません…！ぜひ続きもお楽しみに！！ (2020年10月8日 21時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - テスト終わり久々にこの作品に戻ってきたら、つい泣いてしまいました笑 今後の展開が楽しみです！ (2020年9月5日 0時) (レス) id: 985d7c4caa (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 駿さん» お読み頂きありがとうございます！今後どうなるのかぜひ楽しみにしていてください！更新頑張ります^^ (2020年9月1日 15時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
駿(プロフ) - 廉くん全然来ないし今までも冷たいから「ばか！！」って言いながら見てました！！！（やめとけ）ハッピーエンド願ってます(TT) (2020年8月31日 23時) (レス) id: c2f4c5f056 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - はなさん» 読んでくださってありがとうございます！嬉しいです……どうぞ今後の展開も楽しみにお待ちくださいね！楽しんでいただけるように頑張ります^^ よろしくお願いいたします！ (2020年8月31日 11時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年8月16日 13時
