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・
廉くんはずっとこんな調子で。
嫌なら、私が嫌ならもう関わらなければいいのに、
君は毎朝、学校の最寄り駅で自転車を止めて、
私を、待っていた。
「………おはよう、廉くん、」
「…………」
どうして何も言ってくれないの。
別に甘い言葉じゃなくてもいいし、
器用な言い回しなんかじゃなくてもいい。
ただ君からの“おはよう”が、聴きたかったのに。
今日も容赦なく私たちに降り注ぐ日差し
それを眩しそうに、だけど嬉しそうに見上げる君は、
もうここには、いなかった。
私たちは一言も話せないまま、
道を歩いて、
学校に着いて、
目を合わせず、
廊下で別々の方向へと、離れていく。
君は一度も、私を振り返らない。
・
「「さようなら〜」」
今日も終わっていく1日
放課後なんて、来なければいいのに。
君との距離を感じる時間なんて、1秒だっていらないのに。
それでも重い足取りで、私は君に会いに行く
もしかしたら今日は、何か変わるかもしれないから。
「マジ腹減った。いや、これほんと。ガチで」
「優太いっつもお腹空いてるよね」
「それなぁ」
みんなと合流すると、岸くんがいつものように寄り道をほのめかす
誰かが、コンビニにでも寄るー？と言い出して、
また誰かが、それいい、と呟いて、
私たちは今日も、みんなで昇降口を目指した
やってきた学校の近くのコンビニの前、
私たちはそれぞれ買ったお菓子を開けて、おしゃべりをする
「優太、なにそれ」
「新発売のグミ」
「え、一個くんね？うまそう」
「うまいよ？100円ね」
「いや金とんのかよ！」
しれっと岸くんが差し出した手を、相手の男の子がぱしりと叩いて、
また、みんなが笑った
私のとなりには、相変わらず君がいる。
その場所は最初から何も変わっていないのに、
私の横で紙パックのジュースを吸う君は、変わらず私の大好きな人なのに、
となりに、居るのに、
心はもう、かなり遠くに行ってしまったみたいだった。
君とうまくいかなくて、私は本当に息が詰まりそうだけど、
君は、どう？
私と話さなくても、それなりに楽しく生きていけてる？
君の表情も、出会った時から何も変わっていない。
涼しい顔で、本当は何を思っているのか、
今の私には、わからないよ。
ねえ廉くん、
私のこと、どう思ってるの？
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詩愛(プロフ) - みあさん» 遅くなってしまってすみません…！ぜひ続きもお楽しみに！！ (2020年10月8日 21時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - テスト終わり久々にこの作品に戻ってきたら、つい泣いてしまいました笑 今後の展開が楽しみです！ (2020年9月5日 0時) (レス) id: 985d7c4caa (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 駿さん» お読み頂きありがとうございます！今後どうなるのかぜひ楽しみにしていてください！更新頑張ります^^ (2020年9月1日 15時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
駿(プロフ) - 廉くん全然来ないし今までも冷たいから「ばか！！」って言いながら見てました！！！（やめとけ）ハッピーエンド願ってます(TT) (2020年8月31日 23時) (レス) id: c2f4c5f056 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - はなさん» 読んでくださってありがとうございます！嬉しいです……どうぞ今後の展開も楽しみにお待ちくださいね！楽しんでいただけるように頑張ります^^ よろしくお願いいたします！ (2020年8月31日 11時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年8月16日 13時
