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そして放課後、いつものみんなと廊下でまた待ち合わせた
クラスの子たちと教室を出て、岸くんたちのクラスの方に向かう
「おし！全員そろった！帰ろうぜ！！」
私たちの姿が見えると、岸くんがそう言って残りのみんなを振り返った
ゆっくりと昇降口に向かう私たち
そんな中、廉くんが私のとなりへとやってくる
「廉くん、今日もお疲れ様」
「……おつかれ」
横に並んだ君の表情は、少しだけ元気がなさそうに見えた
お昼の時から違和感は感じていたけど、どうしたんだろう廉くん。
私たちはただ、みんなの少し後ろをとなりあって歩くだけだった
「……ね、廉くん、今夜もゲームするの？」
ふたりきりの沈黙は好きだけど、あまりにも長いそれに耐えきれず、君に声をかける
すると、一瞬私を見下ろした君
「さあどうやろな。やるかもしれん」
「そっか」
「………電話したい、とか。そういうこと？」
廉くんの声が少し小さくなって、恥ずかしそう
「あ、ううん。そういうのじゃないけど、気になって」
「………そうなんや。」
もともとそんな気もなかったし、急いで否定をすると君は吐息混じりに呟いた
その目がなんだか、遠くを見つめているように見えたんだ。
そのうち、駅に着いてしまう
「A〜、また明日な」
「うん、またね」
クラスの子たちが挨拶してくれて、だんだんとみんなが帰っていくそんな中
君と私だけが、その場に残った
「廉くん、少し話す？」
「……時間、あるん？」
心配そうな君の目が揺れる
時計を見ると、そろそろ帰らなければいけない時間で
「……あんまり時間なかった。ごめんね廉くん」
「いや、そうやないかなって、思っとったし。」
そんなことを言うけど、君の声はどこか苦しそう
なんだか余裕のなさそうなその表情も、私はこの時、初めて見た
「……じゃあ、廉くん本当にごめん。帰るね」
「…………」
返事をしない君
やっぱり今日の君は、何かが変だ
「廉くん、今日、」
君に声をかけて、その顔をのぞこうとした時、
君が突然、私の腕を引いて、
よろけた体を、そのままきつく抱きしめられた
「え、廉くん…？」
急な展開にびっくりして、うまく抱きしめ返せなくて。
そんな私の様子に君は、
「……ごめん、なんでもない。」
そう言ってそっと、離れていってしまった。
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詩愛(プロフ) - みあさん» 遅くなってしまってすみません…！ぜひ続きもお楽しみに！！ (2020年10月8日 21時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - テスト終わり久々にこの作品に戻ってきたら、つい泣いてしまいました笑 今後の展開が楽しみです！ (2020年9月5日 0時) (レス) id: 985d7c4caa (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 駿さん» お読み頂きありがとうございます！今後どうなるのかぜひ楽しみにしていてください！更新頑張ります^^ (2020年9月1日 15時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
駿(プロフ) - 廉くん全然来ないし今までも冷たいから「ばか！！」って言いながら見てました！！！（やめとけ）ハッピーエンド願ってます(TT) (2020年8月31日 23時) (レス) id: c2f4c5f056 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - はなさん» 読んでくださってありがとうございます！嬉しいです……どうぞ今後の展開も楽しみにお待ちくださいね！楽しんでいただけるように頑張ります^^ よろしくお願いいたします！ (2020年8月31日 11時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年8月16日 13時
