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結局そのあと、なんだか廉くんはいつもよりテンションが低いように感じた
だけど私の言葉にはきちんと受け答えをしてくれたから、そこまで気にすることもないのかな。なんて、
この時は、そんな風に思っていた。
そしてその日の放課後、私たちはいつものようにみんなで廊下で待ち合わせをする
今日もみんなで帰るみたいだったけど、
「俺マジ超腹減ってるんだけど、久々にファミレス行きてえな！！」
なんて、岸くんが言い出した。
最近めっきり減っていたみんなでの寄り道
なんとなく誰も言い出さなかったけど、みんな本当はもっと遊びたかったんだろう
「え！うちも行く！」
「俺も暇だから行くわー」
岸くんの言葉に続々とみんなが賛同する
そんな中、やっぱり今日も私は、真っ直ぐに帰らなきゃいけない。
「ごめん岸くん、私は帰るね」
「うお！残念！また行こう！！」
岸くんに残念そうな顔をさせてしまった。
するとそこで、
「A、帰るん？」
となりにいた君が、私に問いかける
「うん、帰る」
「そっか。じゃ優太、俺も帰るわ。」
君がいきなりそう言って私の腕を掴んだ
「えーっ！廉も来ないのかよ！！」
「そういうことやから。またな」
みんながヒューヒューとうるさくしても、君は何も気にせずに私を昇降口へと引っ張っていく
「みんなごめんね！また明日！」
「A気をつけてね〜」
「廉のことよろしく！」
最後に振り返ると、みんなは私たちを笑いながら見ていた
「乗って、後ろ」
「え？」
自転車置き場の前、君が自転車にまたがってこちらを振り返る
「今日、家の近くまで送る。」
「ほんと？嬉しい、ありがとう！」
「ん」
廉くんの自転車に乗るの、あの夏以来かも。
無性に嬉しくなって、急いで君の背中に腕を回した
「行くで。」
「うん、よろしくね」
久しぶりに感じる、君の体温
本当に嬉しくって、幸せで。
思わずギュッと、君を抱きしめる腕に力が入る
「………ねえ廉くん？」
「なに？」
信号で止まった自転車
君の名前を呼べば、お腹に回った私の腕に手を添えて君が振り向いた
「………ううん、やっぱり何でもない」
「………」
本当は、
“ずっと一緒にいようね。”
そういうつもりだったのに
君と目が合うと、急に恥ずかしくなって、
その言葉を、伝えられなかった。
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詩愛(プロフ) - みあさん» 遅くなってしまってすみません…！ぜひ続きもお楽しみに！！ (2020年10月8日 21時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - テスト終わり久々にこの作品に戻ってきたら、つい泣いてしまいました笑 今後の展開が楽しみです！ (2020年9月5日 0時) (レス) id: 985d7c4caa (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 駿さん» お読み頂きありがとうございます！今後どうなるのかぜひ楽しみにしていてください！更新頑張ります^^ (2020年9月1日 15時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
駿(プロフ) - 廉くん全然来ないし今までも冷たいから「ばか！！」って言いながら見てました！！！（やめとけ）ハッピーエンド願ってます(TT) (2020年8月31日 23時) (レス) id: c2f4c5f056 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - はなさん» 読んでくださってありがとうございます！嬉しいです……どうぞ今後の展開も楽しみにお待ちくださいね！楽しんでいただけるように頑張ります^^ よろしくお願いいたします！ (2020年8月31日 11時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年8月16日 13時
