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二学期の試験で結果を残したい。
それで、親に認めてもらいたい。
いつしか私は、そんな風に思うようになっていた
自分の状況に嘆いていてもしょうがない
そうやって自分に言い聞かせる毎日
みんなと遊ばずに、ちゃんと勉強する時間を割いて。
まだ1年生なのに。まだ二学期なのに。
そんな心の叫びに、耳をふさいで。
大丈夫だ、私ならきっと。
頑張った分、結果はついてくる。
そう思っていたとおり、私の試験の結果は悪くなく、
あっという間にやってきた二学期の成績通知書にも、その努力がにじんでいた
「優太、成績見してよ！！」
「やだ！！」
「俺優太にだけは勝った気がしてんの！！」
「うわ、もう一生見せねえ！！」
二学期最後の帰り道、みんなで岸くんと男子がふざけているのを見て、笑う
今日の私は良い成績で、親に絶対に怒られるはずないのに。
嬉しいはずなのに、
何かが、何かがずっと、苦しかった。
私のとなり、自転車を押して歩く廉くんはきっと、私がもやもやしていることに気がついていたと思う。
だけど、何も言わずに横に並んで歩くだけ。
自分の感情をうまく説明できない今、廉くんのその涼しい性格は、私にとって本当にありがたかった
「じゃーまたな！！！」
「風邪引くなよ〜」
駅の前、今日もみんなと別れて
そしていつものように、その場に残る私と廉くん
「……廉くん、またね」
「ん。また」
廉くんはすべてを察したような表情で、
最後にそっと、私の頭を撫でる
なんだかそれだけで、泣いてしまいそうだった。
家に帰ると、まずリビングに呼ばれる
両親の手に、成績通知書が渡って
ふたりは、そのただの紙切れを熱心にのぞきこむ
その光景が、なんだかとってもカッコ悪かった。
「そうか。悪くないな」
「A、この調子で頑張ったらいいわよ」
やっと顔を上げたふたりは、私なんかよりもずっと嬉しそうで。
ああ、私って。何してるんだろう。
そんな考えが、頭をよぎった。
「このまま気を抜くんじゃないぞ、いいな？」
「うん、」
頑張っても、“よくやった”、の一言もなくて
私の目を見ずに、いつまでも紙切れを見つめている両親に、ふつふつと疑問が湧いてくる
本当に私のことを思ってるなら、
認めてよ。
少しでいいから、
自由を、許してよ。
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詩愛(プロフ) - みあさん» 遅くなってしまってすみません…！ぜひ続きもお楽しみに！！ (2020年10月8日 21時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - テスト終わり久々にこの作品に戻ってきたら、つい泣いてしまいました笑 今後の展開が楽しみです！ (2020年9月5日 0時) (レス) id: 985d7c4caa (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 駿さん» お読み頂きありがとうございます！今後どうなるのかぜひ楽しみにしていてください！更新頑張ります^^ (2020年9月1日 15時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
駿(プロフ) - 廉くん全然来ないし今までも冷たいから「ばか！！」って言いながら見てました！！！（やめとけ）ハッピーエンド願ってます(TT) (2020年8月31日 23時) (レス) id: c2f4c5f056 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - はなさん» 読んでくださってありがとうございます！嬉しいです……どうぞ今後の展開も楽しみにお待ちくださいね！楽しんでいただけるように頑張ります^^ よろしくお願いいたします！ (2020年8月31日 11時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年8月16日 13時
