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夏が終わった。
新学期、夏の暑さを少し残したまま、秋がやってくる
私と廉くんは、この二学期から一緒に登校するようになった
なかなか遊びに行ったりできない中、ふたりきりの朝は本当に私にとって大切な時間で。
毎朝学校の最寄り駅で、自転車を止めて待っている君を見つけることが、
私の毎日の楽しみになっていた。
そして、岸くんが中心の私たちのグループも、相変わらず仲が良い
登校は廉くんとふたりだけど、下校はみんなで帰ることが多くて、
私の生活はそれなりに楽しく、充実していた
「あ〜〜腹減った〜〜」
二学期のある放課後、昇降口に向かってみんなで歩いていると岸くんがお腹をポンポンたたく
「わかる」
「なんか食べてく？」
「おーいいね。どこ行くか！」
いつものノリであっという間に決まっていく今日の寄り道
最近の私は、親に従ってほとんど寄り道をせずに帰っていて。
だけど今日は、少しだけ違うの。
「人数は……あ、A？今日も帰る？」
その時、みんなを見回していた岸くんが、私を振り返る
少しだけ集まる視線と、今からしようとしていることに、心臓がどきどきと弾んだ
「……私、今日は一緒に行く。」
なんとか絞り出した私の言葉に、横にいた廉くんが、え、と呟く
「おーっ！マジかやった！！！」
みんなが嬉しそうにしてくれて、なんだか嬉しいけど、
ついに、言っちゃったんだ。
「じゃあ今日は久々全員で！！なんか食いに行きますか！！！」
「よっしゃ〜行こ行こ！！」
岸くんが先頭に立ってみんなで学校の外に出る
するとすぐに廉くんが私に声をかけてきた
「A、平気なん、」
「あ、なんかね。今日お母さんたちふたりとも帰り遅いらしくて、多分平気」
「………なぁ、そういうんはもっと早く知りたいんやけど。」
廉くんが、いつもみたいに少し恥ずかしそう
なんとなくわかるような気もするけど、
「どうして？」
君にあえて聞いてみた。
すると廉くんはちらりと私を見下ろして、
「………放課後くらい、少人数で居たいやん、」
そんなことを呟く。
やっぱり、そうだと思った。
それってきっと、“ふたりで”、って意味でしょう？
「ごめん廉くん。次寄り道できそうな時は、ふたりでいようね」
「………」
君は恥ずかしいのを隠すかのように、
私の手を、強く握った。
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詩愛(プロフ) - みあさん» 遅くなってしまってすみません…！ぜひ続きもお楽しみに！！ (2020年10月8日 21時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - テスト終わり久々にこの作品に戻ってきたら、つい泣いてしまいました笑 今後の展開が楽しみです！ (2020年9月5日 0時) (レス) id: 985d7c4caa (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 駿さん» お読み頂きありがとうございます！今後どうなるのかぜひ楽しみにしていてください！更新頑張ります^^ (2020年9月1日 15時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
駿(プロフ) - 廉くん全然来ないし今までも冷たいから「ばか！！」って言いながら見てました！！！（やめとけ）ハッピーエンド願ってます(TT) (2020年8月31日 23時) (レス) id: c2f4c5f056 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - はなさん» 読んでくださってありがとうございます！嬉しいです……どうぞ今後の展開も楽しみにお待ちくださいね！楽しんでいただけるように頑張ります^^ よろしくお願いいたします！ (2020年8月31日 11時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年8月16日 13時
