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やっとみんなの興奮も収まった頃、私たちは本格的に水遊びを始める
「優太何それ！」
「ジャーン！！超特大水鉄砲！！！」
岸くんの持ってきた大きすぎる水鉄砲に、みんな声をあげて笑った
熱い日差しを浴びながら、だんだんとテンションが上がってくる私たち
みんなが少しずつ水に触れて、じわじわと水遊びが始まっていく
濡れてもいい服装で来たから、どんどんとヒートアップするみんなの容赦ない攻撃に、笑みがこぼれた
「Aみーっけ！！」
「わ！！……やったな〜？」
突然後ろから水鉄砲で背中を撃たれて、私もみんなと飛び交う水の中に飛び込む
冷たい水と、降り注ぐ太陽の光が、とても心地よかった
みんなとわいわい遊びながら、たまに廉くんを盗み見ると、
君はみんなの輪の少し外にいて、誰かから渡された水鉄砲を片手に、地面に腰をおろしている
楽しめてるかな、廉くん
それが少し心配だったけど、よくよく見ていると
たまに攻撃しにやってくる男子たちに、ものすごい本気の顔で応戦している君の姿が見えて、
よかった、結構楽しんでるみたい。なんて、安心した
ひとしきり騒いで、びしょ濡れになった服を絞る
みんなはまだはしゃいでいて、少し疲れた私は廉くんに近寄った
「廉くん〜」
「どしたん」
「ちょっと休憩〜！」
座り込んでいる君の横に腰をおろせば、君の方から寄ってきてくれて、私たちの肩がくっつく
「岸くんには、先に私たちのこと言ってたんだね」
「おん、」
少しばかり不安そうな君の表情を見て、急いで言葉を続けた
「あ、私全然怒ったりしてないからね！」
「……そんならいいけど、」
「そんなことで怒らないよ〜。みんなに喜んでもらえて、なんかちょっと嬉しかったし」
「あー、」
「廉くんも、実はちょっと嬉しかったでしょ？」
「………アホか、」
君がフッと鼻を鳴らして、横にいる私の顔をのぞきこむ
言葉はないけど、君はやっぱり、嬉しそうだった。
「見て！！廉が全然濡れてない！！！」
「うわーほんとだ！！」
突然そんな声が聞こえてきたと思ったら、廉くんにたくさんの水がバシャバシャとかけられる
「集中攻撃〜！！」
「……ガチでないわ、」
「来いよ廉！！」
みんなにあおられた君は水鉄砲を握りしめると、
やっと立ち上がって、みんなの方へと駆け出していった
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詩愛(プロフ) - zzzさん» お久しぶりです^^ 苦しいのに読んでくださってありがとうございました。つらかったら無理をなさらないでくださいね。 (2020年10月15日 0時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
zzz(プロフ) - 第２章最後にいけばいくほど、自分の過去とリンクしてしまって涙で読み進めるのが苦しかったです。第3章もどうか、主人公ちゃんが廉くんの優しさに包まれてひとときだけでも幸せを感じられますように。 (2020年10月14日 11時) (レス) id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
zzz(プロフ) - ZZZです。主人公ちゃん、廉くんに打ち明けられて良かった…。そして、それを受け入れ受けとめてくれる廉くんで良かった。二人が幸せでいてほしい。ただ、それだけ。 (2020年10月14日 11時) (レス) id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - くみちゃんさん» 読んで頂いてありがとうございます！嫌ですよね……T_T 今後の展開をお楽しみに！第三章もよろしくお願いいたします^^ (2020年8月16日 13時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
くみちゃん(プロフ) - こんな家庭環境いやです〜(´；ω；｀)親のレールに乗りたくないですねえ(´；ω；｀)でも廉くんと別れるのは勘弁です！！ (2020年8月15日 20時) (レス) id: 6ced6daadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年7月27日 11時
